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山城ACTレベルとは?

山城ACTレベルとは?

歩きやすさ・危険度・ウェルネス効果をまとめた独自指標

山城は、歩きやすい観光向けから、危険度の高い専門者向けまで幅があります。
この「山城ACTレベル」は、以下の4項目を基準に総合評価しています。

  • 歩きやすさ
  • 体力度
  • 地形の危険性
  • 整備状況

あなたが 「自分に合った山城を選ぶ」ための安全指標 です。


なぜACTレベルが必要なのか(エビデンス+実体験)

1. 厚生労働省・WHOが推奨する“中強度の歩行30分”

・心肺機能改善
・ストレス軽減
・睡眠改善
・セロトニン活性
→ 20〜30分の自然歩行で変化が出やすい。

山城の登りは、ちょうど中強度の負荷になりやすく、
“短時間でメンタルが軽くなる”点と相性が良い。


2. 多くの山城の標準歩行が「30〜60分」

中世山城の典型は、
・比高80〜200m
・往復30〜60分

→ 健康科学的に最も効果が表れやすい時間帯と一致。


3. 山城は登山道ではない

・切岸(人工急斜面)
・細尾根
・崩落古道
・案内板が少ない

これら“山城特有の危険”があるため、
難易度指標は非常に重要。


⭐ 山城ACTレベル一覧(★1・★2・★3・★5)


★1|観光型(誰でも)

特徴

  • 比高:0〜70m
  • 所要:30〜60分
  • 整備:階段・柵・案内板あり
  • 危険度:低い

推奨装備
・スニーカー
・飲み物
・帽子

対象:家族連れ、歴史初心者、観光目的の方


★★2|軽登山型(山城ウェルネスの“入口”)

▶ 特徴

  • 比高:80〜150m
  • 所要:30〜60分(中強度の歩行が自然に発生)
  • 山道・軽い急登あり
  • 危険:少ないが注意が必要

▶ 山城ウェルネスの中心となる理由

  • 多くの山城がこのレベルに該当
  • “中強度の20〜30分歩行” が自然に実現し、
    ウェルネス効果(セロトニン・気分改善)が最も出やすい
  • 初心者でも達成感を得られる
  • 森林浴・静けさ・軽負荷がバランス良く揃う
  • 体力差があっても楽しみやすい領域

※「無理なく、でも確実に心身が整う」ゾーン

▶ 推奨装備

・トレッキングシューズ
・薄手レインウェア
・手袋
・飲み物500ml〜
・スマホ地図(YAMAP等)

対象:山歩き初心者〜中級者/中高年/景色を楽しむ人


★★★3|本格山城(山城ウェルネスの“本番”)

▶ 特徴

  • 比高:150〜250m
  • 所要:60〜120分
  • 急斜面・細尾根・未整備道
  • 危険:滑落の可能性あり

▶ 山城ウェルネスの中心となる理由

  • 主郭へ到達するまでの中強度〜高強度の歩行で心肺刺激
  • 達成感・眺望によるエンドルフィン反応が起きやすい
  • 尾根歩きによる没入感が大きく、
    “気分リセット効果”が顕著
  • 自然と集中力が高まるため「思考の整理」に向く
  • 30〜60分の負荷が確実に入り、疲労より爽快感が勝ちやすい

※「非日常の没入 × 達成感」が最大化するゾーン

▶ 推奨装備

・登山靴(ミドルカット以上)
・手袋
・レインウェア上下
・飲み物500〜1000ml
・ザック
・予備バッテリー

対象:登山経験者/心身のリセット感を求める人


★★★★★5|危険地帯(専門者向け/一般非推奨)

▶ 特徴

  • 比高250〜400m級
  • 崩落尾根・岩稜・藪漕ぎ
  • 道標ほぼ無し
  • 滑落・迷走の危険大

▶ 必須装備(推奨ではなく必須)

・本格登山靴(ハイカット)
・ヘルメット
・耐切創手袋
・GPS+予備バッテリー
・紙地図+コンパス
・長袖・長ズボン
・水1L〜
・救急セット

対象:専門者/山岳経験者
※一般の方には推奨しません。


なぜ★4は存在しないのか

★3と★5のあいだには危険度の“断崖”があるため、
誤認を防ぐために中間レベルは廃止。


なぜ“30分登城”が基準なのか

  • 厚労省・WHOの健康指標と一致
  • 気分改善が最も起きやすい
  • 多くの山城の所要時間と一致
  • 高齢者でも挑戦しやすい
  • 心拍数が適度に上がるが、疲れすぎない

▶ 結論:山城ウェルネスは ★2・★3 が中心となる


⚠ 免責事項(重要)

山城ACTレベル・健康効果は、一般的な知見と体験に基づくものであり、
効果を保証するものではありません。

  • 感じ方・効果には個人差があります
  • 山城は登山道ではなく、危険箇所が存在します
  • 天候・倒木・崩落で危険度は変動します
  • すべて自己責任で行動してください
  • 健康不安がある場合は事前に医師へ相談してください
  • ★5は一般非推奨です

最後に

山城ACTは
「安全 × 楽しさ × ウェルネス」 を両立するための指標です。

あなたの山城巡りが
より安全に、より健康的に、そしてより深く楽しめますように。

管理者
山城Q

歴史文化フィールドプロデューサー/山城ウェルネス代表/山城ナビゲーター
「山城ウェルネス」自主企画として、西日本を中心に500以上の山城を踏査。
縄張・地形・地質を現地で読み解きながら、山城の魅力と“歩く文化価値”を発信しています。

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