
~心と体が、静かにほどけていく~
山城を歩いていると、ふっと立ち止まる瞬間があります。風の音がして、木が揺れていて、足元に土の感触があって。
「あ、入ったな」
城域に入ったと分かったとき、それまで感じていた疲れが、なぜか消えていることがあります。別にペースを落としたわけでもなく、休んだわけでもないのに、
「あれ? まだ全然いけるな」
と思う。曲輪をひとつ見つけたとき、「あ、あった」と声が出る。思っていたより小さくても、なぜかうれしい。下城に入る頃になると、今度は別のことが起きます。
歩いているだけなのに、仕事のことや、引っかかっていた考えが、ばらばらと浮かんでくる。
「あ、そういうことか」
ときどき、そんな言葉が口から漏れます。
「お、来た来た」
自分に向かって、そう言っていることもあります。
山城には、運動としての登山とは少し違う、説明できないけれど、確かに感じる心地よさがあります。では、この感じは何なのか。正直、よく分かりません。ただ、何度歩いても、似たようなところで、似たような感覚が起きる。
それだけは、確かです。
山城の時間は、何かを達成しようとする時間ではありません。気がついたら、そうなっている。
山城ウェルネスとは、何かをしに行くのではなく、何も邪魔されない場所に身を置くことなのかもしれません。
山城ウェルネスが合う人
こんな方に向いていると感じています。
- 頭は疲れているのに、何に疲れているのか分からない方
- にぎやかな観光が、少しだけしんどくなってきた方
- 無理なく、自分の足で自然の中を歩いていたい方
- 説明よりも、「感じる時間」を大事にしたい方
派手さはありません。でも、今の自分には、ちょうどいいと感じる人は、きっといます。
山城は「足るを知る」体験でもある
山城を歩いていて、ふと、こう思うことがあります。
「ああ、もう十分かな」
何かを得たわけでもなく、何かを達成したわけでもないのに、なぜか、そう思える。足りないものを探す時間が、少し止まる。それだけで、十分なときがあります。
山城ウェルネスは、人生後半の資産になる
山城は、一度きりのイベントではありません。
歩ける限り、何度でも行ける。その日の体調でも、その日の気分でも、成立する。静かに歩いて、立ち止まって、また歩く。それだけの時間が、あとから効いてくる。
派手ではないけれど、ちゃんと残る。山城を軸にした、もうひとつのライフデザイン。そんな時間を、今日も歩いています。
※本記事は、山城を歩いた際の個人的な体験をもとに構成しています。山城ウェルネスは、登山・観光・健康法とは異なる視点で語られる体験概念であり、効果や結果を保証するものではありません。



コメント