基本情報
形態:山城
史跡指定:国指定史跡
標高:460m
訪問日:2012年5月 2022年5月
駐車場 アクセス
2006年財団法人日本城郭協会によって「日本100名城」が選定され2007年には、「公式ガイドブック」とスタンプラリーが開始
2012年頃は、「お城ブーム」が盛り上がってきたころでしょうか、管理者は、かつて学生の頃から平城に行くことは多かったですが、
その中で、
が刊行され、山城に興味を持ち、今回は、玄蕃尾城にやってきました。
正直、感動の嵐で立てなくなりました
ところが、2022年5月に、近場を通ったので再訪する機会がありました。かれこれ初回登城から、ちょうど10年後のGW。しかし、
その荒廃ぶりに絶句
したのでした。このままでは、「第二の竹田城」のようになるかもしれません。なんせ、国の指定史跡。その現状を2012年と2022年で撮影が重なる場所を比較しながら、紹介します。
※カメラの性能により多少の色具合が違います。
2012年頃は、CANON PowerShot
2022年は、OLYMPUS と SONYのミラーレス
鳥瞰図 現地看板
城域に入る
登城口
この辺りから、(カメラの性能により多少の表現力は違います)
なんか、雰囲気が変わった!?
なにやら異変に気が付きました
2012年頃との違いは明らかです
全般的に変化はありませんが、ここまで来た時点で、道が踏み固められており、公園を歩いているかのよう。かつては、山の中の登山道というイメージで、道はわずかにクッション性がありましたが、
今は、踏みしめられております
南虎口 大手口(専守防衛)
過去と撮影するポイントは、
一緒だったことに驚きました
虎口手前の看板下を見てみると木の根の露出が増えています
南郭の北部空堀
2022年写真の左側は、草や苔がなくなり、完全に地面が露出している
東虎口 攻撃用大手口
ここも2022年写真は、道が踏み固められている。特に、中央の土塁部分は、土部分が下がり、根っこが露出。右側に視線をずらすほど、傾向は顕著になる
中郭 付近
手前の土塁は、土が露出。踏みしめられているのがわかります。残念ながら対比写真はないものの、
公園にある砂場のように。しかし、この技巧的な部分は、たいへん素晴らしい。縄張り図で確認しても、土で出来た「山城城郭の一つの到達点」だと思います。
中郭 馬出し付近
全く同角度からの写真はなかったが、通路部分の草がなくなり、土面がツルツルに露出している
北郭 空堀 隅角から南方へ
一番手前の木の根っこの露出が進む
少し南に進む
特に、このあたりがヒドイと感じました。木の根っこの露出が進んでいるのと、人が無造作に空堀部分に降りることによって出来たあぜ道も出来ておりました。全体的にラインが甘くなったというか、シャープさが欠けた印象を受ける
山城全体が元気がない
主郭 櫓台付近
櫓台付近の地肌が露出している。ちなみに、2022年5月写真の空の色は
「オリンパスブルー」
と言われるオリンパスカメラの表現力です。加えて、防塵防滴仕様で登山用に買いました。
しかし、見どころは満載
主郭の空堀は深く、大規模です
城全体を見渡したところ、人が立ち入らないような場所の遺構状態は、良好である傾向でしたが、見学通路は、踏み固められ、空堀を望む土塁トップは、禿げており地面が露出する傾向にあります。ここまで、観光客が覗きにきているからでしょうか
空前の「お城ブーム」で、見学者が増えるとどうしても、道は踏み固められます。また、通常、ハイカーや登山者は、木の根っこを踏まないように歩くのがルールですが、一般の方はそのようなルールも知らないでしょう。
他には、近年に多い異常気象による大雨の影響で、土の流出もあるかもしれません。いずれにしても、かなり痛んでいるのは事実ですので、「第二の竹田城」のようになる前に、記録と記憶に残しておいた方が無難かもしれませんね。
山城全体が疲れている 早めに記録と記憶に残すことが大事
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