山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W3 ★★★

山城ウェルネス
山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W3 ★★★
ACT設定理由
・見学動線が明確で、道迷いの不安が小さい山城です。
・遺構が開けていて、立ち止まりながらでも進めます。
・踏み固めや根の露出があるため、足元だけは丁寧に見るのが無難です。
W設定理由
・空堀・土塁・虎口が連続し、土の遺構の密度が高いです。
・2012→2022の差分がはっきり見え、城の「状態」自体が体験の核になります。
・中郭周辺の技巧的な造りが強く、縄張りの完成度を身体で理解できます。
主なルート
登城口から入城し、南虎口→南郭の空堀→東虎口→中郭周辺→北郭の空堀→主郭(櫓台付近)の順に見学。2012年と2022年で同じ撮影点を意識して比較する流れ。
駐車場 アクセス
2006年に財団法人日本城郭協会によって「日本100名城」が選定され、2007年には公式ガイドブックとスタンプラリーが始まりました。
2012年頃は、いわゆる「お城ブーム」が立ち上がってきた時期だったと思います。私は学生時代から平城を見に行くことは多かったのですが、その流れで山城にも関心が移り、当時2012年に玄蕃尾城へ来ました。

正直、感動の嵐で立てなくなりました
そして2022年5月、近くを通ったので再訪しました。初回登城からちょうど10年後のGWです。ただ、今回は別の意味で強く印象に残りました。

その荒廃ぶりに立てなくなりました
本記事は、2012年と2022年で撮影が重なる場所を、できるだけ同じ視点で見比べながら記録したものです。
※カメラ性能の差で色味などは変わります。
2012年:CANON PowerShot
2022年:OLYMPUS(ミラーレス)+ SONY
現地レポート


登城口


このあたりから、(カメラの性能差はありますが)「雰囲気が変わった?」と感じました。

なんか、雰囲気が変わった!?


2012年頃との違いは明らかです。


全般的な地形は同じですが、ここまで来た時点で道が踏み固められ、公園の通路のような印象でした。
2012年は「山の中の登山道」という感覚で、地面にわずかなクッション性がありましたが、2022年は踏みしめられている感触が強いです。
南虎口 大手口(専守防衛)


過去と撮影するポイントは、

一緒だったことに驚きました
虎口手前の看板下を見ると、木の根の露出が増えていました。
南郭の北部空堀


2022年の写真では、左側の草や苔が減り、地面が露出しているように見えます。
東虎口 攻撃用大手口



ここも2022年は道が踏み固められている印象でした。中央の土塁部分は土が下がり、根が露出しているように見えます。右側に視線をずらすほど、その傾向が強く感じられました。
中郭 付近

手前の土塁は土が露出し、踏みしめられているのが分かります。対比写真はないものの、感覚としては砂場のように土面が出ています。とはいえ、この技巧的な部分は素晴らしく、土の城としての到達点だと感じました。
中郭 馬出し付近


完全に同角度からの写真はありませんでしたが、通路部分の草が減り、土面が露出しているように見えました。
北郭 空堀 隅角から南方へ


一番手前の木の根の露出が進んでいるように見えました。


少し南に進みます。


特にこのあたりが強く変わったと感じました。根の露出が進んでいることに加え、空堀へ無造作に降りたことでできた踏み跡も見えました。全体として、ラインのシャープさが欠けた印象です。

山城全体が元気がない
主郭 櫓台付近


櫓台付近も地肌が露出しているように見えました。

「オリンパスブルー」
と言われるオリンパスカメラの表現力です(防塵防滴仕様で登山用に購入)。
しかし、見どころは満載
主郭の空堀は深く、大規模です。

城全体を見渡すと、人が立ち入らない場所の遺構状態は比較的良好に見える一方、見学通路は踏み固められ、空堀を望む土塁トップは地面が露出する傾向がありました。

見学者が増えると道が踏み固められるのは避けづらい面があります。一般の見学では、木の根を避けて歩く意識が共有されにくいのも現実です。
加えて、大雨など天候要因で土が流れる可能性もあります。いずれにしても、状態変化が進んでいるのは事実なので、記録として残しておく価値は高いと思います。

この城の概要
福井県敦賀市刀根(滋賀県長浜市余呉町柳ヶ瀬との県境)にある玄蕃尾城(げんばおじょう)は、別名「内中尾山城」とも呼ばれ、天正11年(1583年)の賤ヶ岳の戦いで柴田勝家が本陣として急造した山城で、標高約460mの内中尾山山頂に位置します。
戦国末期の豊臣系(織豊期)築城技術の最高水準を示す陣城として、4つの主要曲輪を土橋で連結し、高土塁・空堀・馬出・枡形虎口・横堀などの多重防御が極めて良好に残り、戦後そのまま廃城となったため遺構の保存状態が抜群です。
現在は国指定史跡および続日本100名城(140番)に選定されており、登山道が整備された典型的な土の山城として、賤ヶ岳の戦いの舞台跡を体感できる名城です。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
遺構がよく見え、歩くほど「土の線」が身体に入ってきます。10年の差分を追うことで、同じ場所でも感じ方が変わる体験になります。
② 遺構の固有要素
空堀・土塁・虎口が連続し、土の城の完成度が高いです。中郭周辺の技巧的な造りは、縄張り図で見ても現地で見ても強い説得力があります。
③ 景観・地形の固有性
見学動線の上で遺構の高低差がはっきり出ます。一方で、踏み固めや根の露出など「地形の劣化」も目に入り、城のコンディションそのものが気になります。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉:敦賀きらめき温泉 リラ・ポート
城歩きのあとに身体を落とす場所として使いやすい日帰り温泉です(所在地・営業時間などは公式案内参照)。
観光:氣比神宮
敦賀を代表する社で、城とあわせて「土地の核」を一度見ておくと、旅の輪郭が締まります。
グルメ:ヨーロッパ軒(ソースカツ丼)
敦賀エリアで食事を一つ選ぶなら、外しにくい定番です(営業情報は公式案内参照)。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。




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