山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W3 ★★★

山城ウェルネス
山城ACTレベル:中級 ★★☆
城域が広く、曲輪間のアップダウンが続くため、散策以上の負荷感があります。遊歩道の整備は進んでいますが、急斜面や階段、はしご場も含まれます。全体を回るなら、休憩込みで余裕を見て歩くのが前提です。
山城Wレベル:W3 ★★★
湖と森、開けた展望と閉じた谷筋が交互に現れ、場面の切り替わりが多いです。大竪堀・高い切岸・南櫓台など、印象の強いポイントが連続します。歩き終えたあとも、地形と遺構の配置が頭に残りやすいタイプです。
主なルート
- 増山陣屋周辺 → 冠木門 → F郭 → 一ノ丸・二ノ丸 → 南櫓台(全体をゆっくり巡って往復約2時間)
累積標高差と所要時間
累積標高差:約200m / 所要時間:約2時間(全体を一周・往復)
アクセス・駐車場
登山口:
増山陣屋周辺から冠木門へ向かうルートが主な登城口になっています。ほかに七曲り坂方面など、いくつかのルートがあります。
駐車場:
増山陣屋付近に無料駐車場が整備されており、城跡散策の拠点として利用できます。
現地レポート|ルートと見どころ

「越中三大山城」と聞くと、どうしても構えてしまいます。

今回も、厳しい登城になりそうな予感
2009年に国の指定史跡になったばかりで、今後さらに注目が集まりそうです。

立地そのものが難攻不落で、増山湖というダム湖に囲まれた場所にあります。
冠木門から

立派な門があると、気持ちが上がります。

このルートは七曲り坂とは違い遊歩道とされていますが、うわ~守りが固い。もう一つの登城道でしょうね。

お、この感じは熊本の人吉城でも見たことがあります。

緩やかに登っていきます。
大竪堀

(中間転換点)②F郭に到着
分類としては初動転換型寄りの中間転換型山城。ただし増山城は、冠木門〜F郭あたり(体感15分前後)で早めに“城域に入った感”が立ち上がり、その後も強いポイントが連続していくタイプです。


F郭に到着。木柵が再現されており、明らかな防衛施設で雰囲気が出てます。

ここは広い空間があり、十分な兵が駐留できると思います。とにかく、切岸が高い高い。5m以上はあります。城域に入った緊張感があります。
展望

一の丸から頭上を見上げる

キルゾーンに立ってますよ

この場所が城内でも有数のキルゾーンでしょう。一ノ丸を高い切岸が囲っています。




一の丸だけど、本丸ではなさそう(?)
この山城は、どの曲輪も独立性が高く、連携が難しそうです。ましてや、この一ノ丸は矢面に立つ位置なので、本来の本丸という意味ではないと思います。縄張り図的には、この二ノ丸が本丸に当たると思います(私見)。
そのまま気になるポイントへ

赤い橋が見えます。ということは周辺の見晴らしはかなり良いです。

石垣だそうですが、ちょっと確認できませんでした。

どこも切岸が高いということです。当然、簡単には登ることが出来ません。
鐘槝堂(かねかしどう)から南櫓台を見る

個人的に、この南櫓台が面白いです


うわ、この単郭、、、面白い。。。ここは何かと思うと南櫓台跡とのこと。

ちょっと降りてみよう

残丘様単曲輪!!横からも見てみる。わざわざ掘り切ったように見えます。地続きでも良かったとも思いますが、ここが特徴の一つですね。
二ノ丸 神水鉢

この山城の疑問点としては、

どこが本丸に当たるのか分からない
ということです。
一ノ丸といえど最前線の曲輪のように見えるので、本来の本丸という意味ではないと思います。縄張り図的には、この二ノ丸が本丸に当たると思います(私見)。

鐘楼堂に登ってみると


ん!?

お、何やらハシゴがあります。

なんという切岸の高さ。10mぐらいあるのではないでしょうか。登ったら、別の曲輪に行くことができそう。ちょっと、降りてハシゴを上がってみましょう。
安室屋敷へハシゴ場

これは、掘り下げてますよね。

ハシゴと言っても、しっかり固定されていますし、問題なく登ることが出来ます。
ただ、国指定史跡として整備が進むと、このまま残るかは分かりません。今後は安全面の観点で、運用が変わる可能性もありそうです。
立派な土塁

登ってみると、立派な土塁があります。

この土塁の奥手には、三ノ丸があります。右手は、鐘楼堂跡。

これだけ独立性が高くなると、どのようにして行き来していたかが気になります。何か木橋とかを掛けていたのでしょうか。そうしないと、昇り降りだけでもたいへんです。


周辺を見渡しても、本当に、ここは切岸が高いです。辺りでも有数の高さではないでしょうか。その分、各曲輪の独立性が高くなりすぎないか心配ですが。
神保夫人入水井戸


水は枯れていますが、各地に夫人の入水井戸はあります。
この城の概要
増山城は、富山県砺波市の丘陵上に築かれた中世の大規模山城で、守護代・神保氏の本拠として機能し、越中三大山城の一つに数えられます。
和田川ダム湖(増山湖)に囲まれた難攻不落の立地を活かし、大竪堀・高い切岸・独立性の高い曲輪群・南櫓台などが立体的に配置され、防御構造の多層性が特徴です。
現在は国指定史跡および続日本100名城(No.135)に選定されており、冠木門からF郭、一ノ丸、二ノ丸、南櫓台を巡る遊歩道が整備され、湖と平野の壮大な展望を楽しみながら歩ける山城です。
地形・地質のポイント
増山城は、砺波平野東縁に張り出した丘陵上に立地しており、西側の和田川とダム湖(増山湖)に挟まれた谷地形を、地形的な区切りとして活用した構造に見えます。
急斜面や尾根筋に沿って郭・大竪堀・高い切岸が連続し、曲輪が分節されている点が特徴です。現地を歩くと、城域が「一体」ではなく「分かれて守る」構えであることが分かりやすいです。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
増山湖を見下ろしながら歩く登城路は、ゆるやかな登りと急な切岸が交互に現れます。緊張と安心が入れ替わるような「場の切り替わり」を体感しやすいルートです。
② 遺構の固有性
大竪堀や高い切岸、独立性の高い曲輪群、南櫓台などが立体的に配置されています。防御の構造が地形と一体で見えやすく、歩きながら理解しやすい山城です。
③ 景観・地形の固有性
和田川ダム湖(増山湖)と砺波平野を一望できる立地です。山深さと開放感が同居し、湖と谷地形を抱えた独特の景観が広がります。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
・温泉
庄川清流温泉 となみ野庄川荘 一萬亭
砺波市庄川町の庄川沿いにある温泉施設です。川の景色を眺めながら、落ち着いた雰囲気で湯浴みができます。日帰り入浴プランの有無などは、訪問前に公式情報をご確認ください。
・グルメ
庄川水記念公園 周辺の食事処
庄川水記念公園エリアには、川を眺めながら食事ができる店が点在しています。城歩きの前後に、庄川沿いへ回る流れを組み立てやすいエリアです。
・歴史名所
砺波市埋蔵文化財センター
増山城跡に関する展示(遺物や模型など)があり、全体像をつかむ助けになります。登城前後のどちらでも立ち寄りやすいスポットです。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。





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