「私が変わる」
「地域が変わる」
「そしてみんなが変わる」
本ブログのコンセプトをご紹介します。
管理人は、環境庁と和歌山大学共催講座「南紀熊野観光塾」において、「エコツーリズム」について学びました。
この概念をもとに、山城アクティビティに絞り「アドベンチャーツーリズム」として提唱しています。

エコツーリズム
以前、正月休みに四国旅行をした際、大晦日に室戸岬の展望台へ行きました。
「こんな日は、誰も居ないだろう」と高を括り、鼻歌を口ずさみながら展望台へ向かいました。すると、そこには一人の女性が静かに立っていました。


え!
様子をみると、白人の方でした。「どこから来たのか」ちょっと話掛けてみると、
「UK」
というではないですか。なんと、その英国人女性は「お遍路」だったのです。

衝撃的
こんな年末の、また日本でも最も遠い端のような場所に、英国人女性が一人、重いザックを背負って旅をしていたのです。
これが「ツーリズム」の気付きでした。
「爆買い目当て」の外国人観光客ではなく、その土地の「ライフスタイルを体験しにきている」方が確実に増えているということを実感しました。
エコツーリズムとは
エコツーリズムとは、「自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し学ぶとともに、対象地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のあり方」と定義されています。
観光客が地域の資源に直接触れることで、地域住民自身も自分たちの資源の価値を再認識し、地域観光のオリジナリティが高まります。その結果、地域社会全体の活性化につながると考えられています。
つまり、先にご紹介したイギリスからの女性お遍路の方は、四国の土地を自らの脚で歩き、その土地の自然や文化を体験することで、まさに「エコツーリズム」を実践されていたと言えるでしょう。
アドベンチャーツーリズム
アドベンチャーツーリズムとは
アドベンチャーツーリズム:「『アクティビティ』、『自然』、『異文化体験』の3つの要素のうち2つ以上で構成される旅行形態」と定義されています。
自然をテーマにした観光としては「エコツーリズム」や「グリーンツーリズム」が知られていますが、
「アドベンチャーツーリズム」にはアクティビティや異文化体験が組み込まれ、「学び」よりも「楽しみ」を重視したレジャー性の高さが特徴です。
ブログコンセプト
そこで、管理人としては

「自然×アクティビティ×山城」
と解釈しました。

アクティビティには飽きが来ない!
そこで当ブログは、「アドベンチャーツーリズム(AT)」としての「山城アクティビティ」の魅力を紹介し、
今、私たちが未来のためにできる「サスティナブル」な取り組みとしての「観光」を広めることを目的としています。
コンセプト① アクティビティ


アクティビティとして、低山ハイクとしての山城登りを取り上げています。
低山には明確な定義はありませんが、一般的には標高1000メートル以下で、雪が積もる頻度が少なく、登山道が整備されている山を指します。
日本の国土の約70%が山地であることから、その多くが低山に該当します。
また、低山は日帰り登山が基本であり、例えば比高(標高差)が約300メートル程度の山であれば、往復2時間ほどで登ることが可能です。気軽に自然と歴史を楽しむにはうってつけのアクティビティと言えるでしょう。

管理人は、大学時代、元ワンダーフォーゲル部でしたので、高い山の魅力も理解していますが、そこに行くまでは遠く、時間も掛かります。しかし、低山ハイクとしての「山城登り」では道は整備されている場所も多く、本格的登山とは違い、装備も少ない点もおススメする理由の一つです。
- ザック
- 登山靴
- 帽子
これさえあれば登ることができます。加えて、
- 水
- 手袋
- 行動食
- カメラ
- 方位磁石
- ヘッドライト
- 鳥瞰図や縄張り図
などあればなお安心。ザックは20ℓ程度、登山靴はソールが硬いもの、地図(鳥瞰図や縄張り図)はネット上に多数投稿されているので、プリントアウトしてお借りすればよいでしょう。
コンセプト② 自然
市内にある平城などとは違い、その名の通りに山城ですから、山頂の主郭に到着するまでは基本的に山道です。低山とはいえ、道々には様々な植物を見かけることがあります。

コンセプト③ 山城 ~約400年以上前からの記憶~


日本に「城」と呼ばれるものは、一体いくつあるのでしょうか?100や200? 1万や2万? いや、もしかすると5万や10万という数字かもしれません。正確な数は誰にも分かりません。
しかし、はっきりと言えることがあります。それは、日本の城は「とてつもない魅力が詰まった宝箱」だということです。
その中でも、山奥にひっそりと佇む「廃城」こそが、城好きが最後にたどり着く、究極の境地であると私は考えています。
つまり
エコツーリズムにしても、アドベンチャーツーリズムにしても、共通点は
01 非日常
自然環境、自然フィールド
02 異日常
観光地や旅先での生活文化体験(熊野古道体験、お遍路体験、農業体験、アクティビティ)
03 再確認
などであり、この三点が「バランス良く重なった」点が非常に大事です。
現在はネットやSNSの普及により、ほとんどの場所を事前に調べられる時代となりました。しかし、その情報の多くは、誰かがまとめた「二次情報」や「三次情報」であることが少なくありません。
これからの時代、何事においても自分自身が「見て、聞いて、感じた」一次情報こそが、判断の材料や貴重な経験として非常に重要になってくるでしょう。
結果的に、この取り組みを進めていくことで、
「私が変わる」
「地域が変わる」
「そしてみんなが変わる」
私たちの自然や文化は、地域のアイデンティティそのものです。それらを大切に守り、未来への遺産として次の世代へ引き継いでいくことは、単なる保全ではなく、自分たちが何者であるかを見つめ直す行為でもあります。
このような意識が、人材交流となり、やがて地域に活力と誇りを生み、持続可能な(サステナブルな)社会づくりにつながっていくと信じています。
このブログが、そんな気づきや行動の小さなキッカケになれば嬉しく思います。

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