基本情報
形態:山城
城の整備:駐車場(複数あり)
所要時間:1時間
標高:432m
訪問日:2011年4月
駐車場 アクセス
あるキッカケで山城巡りを始めることになって、思い切って、「山巡り」の旅に出ました。
その初めての記念すべき城がここ「苗木城」
地質から考える 「苗木‐上松花崗岩」帯は宝の山!?
うむうむ。地質図を見てみると、木曽川に沿って出来た河岸段丘の上に出来ています。木曽川は、「苗木‐上松花崗岩」をぶち抜いて流れていますね。南部(黄色 薄緑)は、堆積岩層です。
城がある場所は花崗岩層であり、あのような花崗岩巨石が出来たようです。良い場所に城があると思います。
しかし、もう少し全体を見てみる必要があります。実は、この場所は
ちょっとわかりづらいですが、恵那山付近から北西端にあたる白川村地域にいたる広大な地域に分布する巨大な火山岩。
濃飛流紋岩(のうひりゅうもんがん)
の南端に位置しており、中に、わずかにある「苗木ー上松花崗岩」に苗木城が出来ているというわけです。濃飛流紋岩は、流紋岩といいますが、実際は溶結凝灰岩であり、火砕流堆積の産物となります。
この地域でも太古に超大爆発があり、
コールドロン(陥没盆地)を形成した!?
城域に入る
自然岩と石垣の重厚コラボレーション 大矢倉
ほぼ、これを観たかったといっても過言ではありません。この岩の造形物を写真で見たとき、ショックを受けました。
ここは日本??
という感じです。
別の角度から一枚上とは積み方が違いますね。布積みっぽい
これがなんともいえない。調和している。
いろんな積み方があります。
天守の方を見ると
苦労して積んだんでしょうね。割と小さい石で丁寧に積んでいます。
下は野面積みですが、上は打ち込みハギのように見えます。その間に、大きな岩石を散りばめる
これはアートですね!
異形天守展望台の木組み
この日、天守の木組みを詳しく撮りたかったのですが、他に「バードウォッチング」グループがおられまして、あんまり撮影が出来ませんでした。
天守からの眺望
それぐらい高所です。
大矢倉を上方から撮影
ここは見どころですよ
大矢倉を上方から撮影。これが撮りたかったわけです。
この「石垣の塊」は、もはや日本のモノとは思えません。ここを抜かれると天守まではすぐですから。頑固に造る必要があったのだと思います。
この城の要は、この「大矢倉」に掛かっているといっても良いのかもしれません。
異形天守展望台の再現木組みが特に有名
コメント