岐阜

岐阜城(岐阜県岐阜市)|信長の「天下獲ったるぎゃ~」

山城ACTレベル:上級 ★★★
山城Wレベル:W3 ★★★

山城ウェルネス

山城ACTレベル:
標高329mの金華山に築かれ、麓からの累積標高差は約300m。チャート岩盤露出の急斜面や不安定な足場が続くため、体力と装備が整った人向けの上級クラスです。

山城Wレベル:
市街地から急斜面を登り、山頂で一気に視界が開ける構成により、場面の切り替わりが明確です。
樹林帯・岩場・天守からの眺望という段階的な変化が重なり、下山後も風景の印象が残りやすい点からW3としました。

主なルート
・岐阜公園 → めい想の小径で登頂 → 天守・曲輪群を見学 → 馬の背登山道で下山(所要約2時間)

累積標高差と所要時間
累積標高差:約300m / 所要時間:約2時間

地形の特徴
長良川と木曽川に挟まれたチャート岩塊の独立丘陵で、非常に硬い岩石が急峻な斜面と稜線をつくり、その上に曲輪と石垣が載るダイナミックな構成になっています。

アクセス・駐車場

・車:岐阜公園周辺の有料駐車場を利用。混雑期は早めの到着が望ましい。
・公共交通:JR・名鉄岐阜駅から「岐阜公園・歴史博物館前」下車、徒歩圏内。
・トイレ:岐阜公園内および山頂付近にあり。

現地レポート

縄張り図 現地看板

岐阜城縄張り図が描かれた現地看板の写真

歴史好き、お城好きなら

山城Q
山城Q

一度は登ってみたいと思うのが岐阜城

かの有名な「織田信長」の居城です。当ブログは、人物像にはあまり焦点を当てておりませんが、
「眺望が素晴らしい!」と聞きますので、来てみました。

めい想の小径 を行く

山頂への登り方としては、いくつもの方法があります。ロープウェイなんかもありますが、駐車場の位置から「めい想の小径」から登ることにします。

岐阜公園から見上げた金華山と岐阜城の全景写真

このそそり立つ岐阜城は、まさにシンボルにふさわしい素晴らしい姿。いよいよ登りますか。

岐阜公園内の登山道入口案内板の写真

広い公園にきちっと看板もあり迷うことはありません

めい想の小径登山道の入り口付近の写真
樹林帯の中を進むめい想の小径の登山道写真
石段と木道が続く金華山登山道の様子を写した写真

登り始めてすぐ気が付くのは、

山城Q
山城Q

岩石が剥き出しですね

(中間分岐点)伊那波神社旧蹟のチャート磐座?

ここまで、しっかり道は整備されているものの、それなりにキツイ登城道。しかし、この特徴的なチャート岩石に目を奪われました。これは磐座でしょうか。何かご利益はあるかなあ~。

チャート剥き出し めい想の小径でもこのぐらい

チャート岩盤が露出した急斜面の登山道写真

このルートは登るには、ちょっと辛そうです。この表現は、誇張されているわけではなく、事実!後ほど詳細を書きます。今回は、あくまで「めい想の小径」を行きます。

チャートの小礫が積み重なった登山道の足元の写真

チャートは積み重なることが多いのでこのような感じになります。こけたら、絶対に擦りむくヤツです。

同じチャート系岩石を使った山城 愛媛県西予市宇和町 松葉城も面白い!

途中の眺望

登山道途中から望む岐阜市街地と長良川の眺望写真

ここまでやってくると、もう少し

本丸へ到着

山頂部の曲輪と岐阜城天守直下の様子を写した写真
岐阜城天守と石垣を見上げた写真

下から登るとちょうど一時間。良い運動でした。革靴では無理ですので、ご注意を

絶景!日本一の眺め

いよいよ楽しみの天守からの風景このためにやって来ました

岐阜城天守から望む濃尾平野のパノラマ写真
天守から見た長良川と市街地の眺望写真

なんという眺め!!日本の城で、ここまで見渡せる眺望の山城は他になし。360度ものすごい風景です。

天守から見た長良川の流れを俯瞰する写真

長良川のその先まで見渡せます

天守から見た木曽川方面の遠景写真

一周をぐるりと見渡し、管理者も思わず

山城Q
山城Q

いっちょ、天下ぐらい獲ってやるか

根拠のない自信
尊大な自尊心

が沸き立つような妙な感覚に襲われました。そら~~、信長さんも

山城Q
山城Q

「天下布武」。。。言うようね。。。

山頂のチャート野面石垣

チャートを積み上げて築かれた岐阜城の野面石垣写真

よくチャートを切り出して、石垣を造ったものです。硬いので加工もたいへんだったはず。

石垣と岩盤が一体化した岐阜城山頂部の写真

馬の背登山道を下る

登るのはキツイというなら、下るのは余裕だと思い馬の背登山道を下ります

馬の背登山道ルートを示す岐阜城縄張り図看板の写真
馬の背登山道の岩場が続く急斜面の写真

というか、確かにヤバい。超急こう配のこんな道ばかりが続きます。登山靴でないと難しいですね
ソールが硬く、滑りにくい靴が必要。崖を降りる感覚になります。

馬の背登山道の細い岩場のトラバース箇所の写真

山麓の紅葉

岐阜公園山麓の紅葉風景の写真

この城の概要

美濃国の要衝・金華山山頂に築かれた岐阜城は、戦国期には織田信長の本拠となり、「天下布武」を掲げた拠点として知られる山上城郭です。

現在は山頂部の曲輪・石垣などが国指定史跡として整備され、近世風の天守が再建されており、山麓の岐阜公園とあわせて歴史と景観を楽しめる城域となっている。

縄張り図 現地看板

岐阜城縄張り図が描かれた現地看板の写真

歴史好き、お城好きなら

山城Q
山城Q

一度は登ってみたいと思うのが岐阜城

かの有名な「織田信長」の居城です。当ブログは、人物像にはあまり焦点を当てておりませんが、
「眺望が素晴らしい!」と聞きますので、来てみました。

地質をみてみる

地形・地質のポイント

金華山がどうやって生まれたのかを、「チャート」と周辺の砂岩・河川の浸食から見ていきます。

伊奈波神社旧跡周辺の斜面と社殿跡の様子を写した写真

この「伊那波神社旧蹟」。これは、この山がどうやってできたのかを示す縮図です。地質面から見てみますと

金華山周辺の地質分布を示したシームレス地質図の画像
引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)
金華山と周辺河川の位置関係を示した地形断面図の画像
引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

このように特徴的な地形に気が付きます。

ちょうど濃尾平野の北部に位置するわけですが、金華山の場所は、「チャート」(茶色)が分布しています。しかも、その周辺は、「砂岩」(薄い茶色)があり、それらが交互に分布しています。これは、どういうことか

麓から見上げた岐阜城と金華山の全景写真

このそそり立つ岐阜城の風景はどのように出来たのか

長良川と木曽川に挟まれた金華山の位置を示す地形図の画像
引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

長良川
木曽川

この二つの河川に挟まれた金華山の岐阜城。非常に硬い岩石で、釘などで擦ってもほとんど傷がつかないのが「チャート」の特徴。すなわち、長良川と木曽川により比較的やわらかい砂岩や堆積土が削り取られて、後に残ったのがこの硬いチャートの金華山ということになります。

つまり、金華山は非常に硬いチャートからなる急峻な独立丘陵なので、下から見るとそそり立っているように見えるのです。

チャート岩塊が作る金華山

金華山山腹に露出したチャート岩塊の写真

この山城の魅力|3つのポイント

① 体験価値(ウェルネス)
・岩盤が露出する急斜面を登る過程では、足元への集中が自然と高まり、身体の使い方に意識が向きやすい。山頂で一気に視界が開け、登りの緊張から眺望へと切り替わる場面の差が印象に残る。

② 遺構の固有性
・山頂曲輪と石垣が岩盤と連続し、城郭と地形が分離せず一体として構成されている。山上城郭としての緊張感と、拠点性を意識させる配置が同時に感じ取れる。

③ 景観・地形の固有性
・濃尾平野を広く見渡せる独立峰の頂に立ち、視界の広がりが際立つ。硬い岩体が生む切岸と稜線が、防御と眺望の両面で城の性格を明確にしている。

周辺観光・温泉(地域共鳴)

温泉|長良川温泉
金華山のふもと、長良川沿いに広がる温泉地。登城後に立ち寄りやすい距離感が特徴です。日帰り入浴対応施設もあります。
※一般的な温泉情報であり、体感や効果を保証するものではありません。

グルメ|長良川の鮎料理
季節によって提供形態は異なりますが、川魚文化に触れられる食体験です。

名所|岐阜大仏(正法寺)
城下と信仰施設を組み合わせて巡れる立地です。

【免責】

本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。

コメント