山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W1 ★☆☆

山城ウェルネス
山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W1 ★☆☆
山城ACTレベル
駐車場から主郭までは徒歩約5分ほどで、場内。直線空堀の往復を含めても短時間でまとまり、行動量は軽めです。全体として負荷が高くないため、初級(★☆☆)としました。
山城Wレベル
見どころが「長大な直線空堀」に集約されており、体験の核が分かりやすい構成です。曲輪めぐりの没入というより、地形と構造を追って理解する時間が中心になります。場の切り替わりは穏やかで、軽く印象が残るタイプのためW1(★☆☆)としています。
主なルート
- 駐車場(登り口) → 主郭周辺 → 直線空堀(往復) → 駐車場へ戻る
累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測 / 所要時間:未計測
アクセス・駐車場
駐車場:登り口付近に小スペースあり(利用時は周辺配慮)
現地レポート|ルートと見どころ
総延長700mを越える日本の直線空堀
「城」という言葉には、なんとなく共通の“型”があります。
しかし葛籠(つづら)城は、その型の外側にぽつんと立つ存在です。
とにかく尖っている。初めて現地図を見た瞬間、その“異質さ”が一目でわかります。常識の山城ではない。

初めは一本ですが、

途中から二本に別れます。



そして、このままずっと先まで二本の空堀が続きます。
主郭周辺

主郭とされる場所は、周囲を溝に囲まれたちょっとした高台という感じ。

なかなか二本を写真に収めるのが難しい。
主郭の石垣


一応、石積み的なものもあります。この辺りの作り方は、勝尾城と変わりはありません。

ところどころに竪堀があり、上下に移動ができます。


この辺りが一番高いでしょうか。切岸は5mぐらいあります。

ずっと続きます。見ごたえのある真っすぐな巨大空堀。まさに異形の城だと思います。
この城の概要
葛籠城(つづらじょう)は、佐賀県鳥栖市に位置する丘城で、勝尾城周辺の城郭群の一角を成します。小規模な主郭に対して、総延長700m超の直線空堀が前面に伸びる構造が特徴で、周辺の城とあわせて進路を絞り込む配置になっています。
出典・参照元:現地看板、鳥栖市教育委員会資料 ほか。
地形・地質のポイント

普通、空堀というと城を覆うというイメージです。しかし、ここはひたすらに長い空堀。主郭は、いわば監視郭のような位置づけに見えます。

では、なぜ葛籠城はこれほど尖った構造なのか。
場所を見ればすぐに答えが出ます。
葛籠城は、高取城・鏡城と両脇を固め、勝尾城へ向かう登城路そのものを塞ぎ込む位置に置かれている。
つまり、ここは単独の山城ではなく、
三城一体で進路を絞り込み、最終的に勝尾城へ近づかせないための防衛線だった。
その先には、周囲を巻き込むように土塁や空堀を巡らせた「総構え」まで存在したとされ、
この一帯全体が大きな防御ブロックとして機能していた可能性があります。
“備え”の厚さは、地形を読むだけでも伝わってきます。

異形の城と呼ぶにふさわしい!
一乗谷朝倉氏遺跡・八代城跡群とあわせて、「日本三大城跡史跡群」と呼ばれることがあるようです。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
総延長700mを超える直線空堀の縁や底を歩きながら、「城=曲輪+虎口」という常識が静かに揺さぶられる、観察と理解が中心の山城体験です。
② 遺構の固有性
はじめは一条だった空堀が途中で二条に分かれ、そのまま真っ直ぐ伸びていく、日本でも珍しい「長大な直線空堀」が最大の見どころです。
③ 景観・地形の固有性
葛籠城は、両脇の高取城・鏡城と合わせて、勝尾城へ向かう登城路を塞ぐ位置に築かれた「門」のような丘城です。
筑紫平野へ抜けるルートを直線空堀で横切る構造は、地形と防御が一体となった「異形の城」としての個性を際立たせています。
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周辺観光・温泉(地域共鳴)
吉野ヶ里温泉 卑弥呼乃湯
吉野ヶ里歴史公園から車で近く、散策後に立ち寄りやすい日帰り温泉です。
露天風呂は開放的で、散策のあとに一息つきたい時の選択肢になります。

お勧めします。広い ゆっくり浸かれる
筑紫神社(館跡)
登山口となる筑紫神社周辺は、筑紫氏の館跡とされる場所でもあり、勝尾城と合わせて「館跡+山城」を一体として感じられるエリアです。
下山後に、社殿や境内をゆっくり歩くと、山上の城と麓の館がつながっていた感覚が残ります。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。





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