佐賀

【佐賀県】勝尾城 「総構え」と5つの支城が備える城塞都市

基本情報

 形態:山城
 史跡指定:国指定史跡
 城の整備:駐車場 登山道整備
 標高:501m
 所要時間:3時間 
 訪問日:2016年12月

駐車場 アクセス

引用元:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである(スマホで拡大可能)

日本三大城跡史跡のひとつ「勝尾城筑紫氏遺跡」とは!?

日本には、「三大城跡史跡群」と言われている場所があります。管理者は過去に、

福井県の特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」
熊本県の国指定史跡「八代城跡群 古麓城跡 麦島城跡 八代城跡」

を訪問しました。そこで、今回は、「勝尾城筑紫氏遺跡」にやって参りました。何でも、この三つは「日本三大城跡史跡」というらしく楽しみにしておりました。これで、コンプリーーート。

縄張り図 現地看板

地質 

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)
引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

一気に地質が変わります。赤いところは、花崗閃緑岩・トーナル岩。筑後川より以北になると阿蘇山関係の火砕流帯からは外れ、花崗岩がメインになる。この城塞群が、地質の際に存在するのが分かります。

特徴的なのは、見事にちょっと入り組んだところに築城している点です。この点が、周辺の山城立地では非常に重要で、似たような構成の山城が多数あります。

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)
山城Q
山城Q

日本で、ここだけでは?

城域に入る

筑紫神社から登る

早速の階段ですが、ここは筑紫氏の館跡。謙虚な気持ちで登ります。

いきなりこの石垣が現れます。果たして後世のモノか、その時代のものか。

基本的に登山道ですの。この日は、12月でしたのでかなり寒かったのですが、登り始めてすぐに熱くなりました。

雨の浸水とかもあってか、この花崗石はかなり削れています。

出丸から本丸を望む

途中の出城郭から山頂を望む。もう見えているし、近いです。でも当日は寒い。

ここにも、同じような階段があります。削れてますね。

大手曲輪の堅い守り

山城Q
山城Q

キルゾーン(死地)に立ってますよ

少し開けた!と思うと、そこは、大手曲輪でした。

この並びに、板壁とかあったのでしょうか。正面に向かって、弓矢で仕掛けられます。

途中もそうですが、岩石が豊富にあります。

山頂へ

お、開けてきました。山頂山頂!?

筑紫平野が一望できる開けた展望

山城Q
山城Q

ここがみどころですよ

山城Q
山城Q

絶景!

なんという展望!朝霧に包まれているけど、筑紫平野が一望です。

なんか立花山城もそうでしたが、ものすごく近く見えます。

雲仙普賢岳を望む

これは、島原の雲仙普賢岳ですね!

いくつかの石仏も発見。花崗岩だから掘りやすいのでしょうか。これは同じ一乗谷裏の山城でも見たことがあります。同じ共通点ですね。

主郭は少し奥にあります

大堀切

勝尾城の二段石垣

山城Q
山城Q

ここがみどころですよ

この石垣、良いですね。苔の生え方も見栄えがあります。しかし、花崗岩という石垣に最適な岩が取れるのに、二段になっていますが、技術的なことでこれ以上積み上げることができなかったのでしょうか。

二ノ丸

やはり、この辺りの石垣?石積み?も小規模です。調べると、「1586年に廃城」とありましたので、
それほど石垣技術が使われなかったのかもしれません。いずれにしても、登山コースでもあり非常に楽しい山城でした。

・日本三大城跡史跡のひとつ「勝尾城筑紫氏遺跡」

あわせて読みたい

コメント