
山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W2 ★★☆
山城ウェルネス
山城ACTレベル:中級 ★★☆
登城道は明瞭で、迷いにくい構成です。所要は概ね1時間程度で、急登はあるものの危険箇所が連続するタイプではありません。装備は“軽登山”寄りで考えると安全です。
山城Wレベル:W2 ★★☆
本丸の広さと土塁の囲いが分かりやすく、「山頂に拠点を置く」意図が読み取りやすい城です。一方で、曲輪の性格が場面ごとに大きく反転するタイプではなく、理解は“素直に積み上がる”印象に収まります。
(中間転換点)馬がえし

出た!やっぱりあった「馬」に関する場所。「馬がえし」。しかし、というほど急な坂でもありません。ここが本丸下の防衛拠点です。
駐車場 アクセス

佐料城からさらに奥に進みますと、この看板が目に入ります。周辺には、駐車場らしい駐車場はありませんので、基本的には上まで上がらずに、看板周辺で邪魔にならないような車1台分のスペースを見つけ駐車。
現地レポート


エアー軽トラ


いったい!?
登り途中にこのようなオブジェ?を発見。
なんのためにあるのか、果たしてどうしたいのかサッパリ。しかも、なぜ、この体制を維持できているのかも不明。目を細めると、無いはずの荷台が見えてくる??

だいぶ、高いところまで歩いてきました。
入口

ここでも、鳥獣被害があるのか、柵付きです。これを越えていきます。
笹林のお出迎え

だいたい、山頂付近になるとこの笹林があることが多いです。果たして、これで弓矢を作ったのか否か。今回のは作れそうな気もしますけど。
猫びたい

登城途中に、地名に「馬」「犬」が付く場所って結構あります。でも、

猫はない

そんな猫の額?程の空間ですが、物見櫓を作るのには良いかもしれません。はるか瀬戸内まで見渡せます。
本丸へ

お、着きました。意外にもここまでスムーズな感じです。
本丸横の帯曲輪

帯曲輪。十分に空間が取られております。

石積みもあります
本丸へ到着




やっぱい、真っ平!しっかり土塁で囲まれた空間です。

区画としては、それほど複雑ではありませんが、空間が広い。地質の項でもご紹介しましたが、メサ地形が削れてが小さくなった「ビュート山城」というべきでしょうか。
真っ平で使い勝手がよさそうです。これほど、贅沢な本丸拠点はあまりありません。だいたい、山頂ですので、狭いのが普通です。
喰違虎口は大手口ではない!?


ここ「喰違虎口」は、二の丸に連結されており、かなりしっかりと作られております。しかし、疑問に思ったのは、ここは大手口ではないということです。大手口は、上記の写真の「三ノ木戸」とされております。
ということは、この本丸は「枡方虎口」と「喰違虎口」と凝った門に守られておりますが、一番オーソドックスな門が大手門となることに。
この城の概要
勝賀城(かつがじょう)は、香川県高松市鬼無町是竹の勝賀山(標高約365m)山頂に築かれた中世山城で、国指定史跡です。
鎌倉時代の承久年間(1219-1222年頃)に承久の乱で功を挙げた香西資村が築城し、以後細川氏被官の豪族・香西氏が約360年間本拠(詰城)として使用しました。
天正10年(1582年)に長宗我部元親の侵攻で落城し、天正13年(1585年)の豊臣秀吉四国攻めで再利用された後廃城となり、現在は主郭(約2,000㎡)・曲輪群・土塁・堀切・横堀・井戸跡などが良好に残る讃岐を代表する技巧的な山城跡です。
地質をみてみる
高松周辺を車で走ると、非常に特徴的な山が多いことに気が付きます。これは、あまり他県では見られない風景です。ちなみに、この勝賀城に登る途中の風景としても

山頂に登ると手前にとんがった山がたくさん見つけることができ、真っ先に気が付くことがあります。実際、地質図で確認してみても、

パッと見シンプルで非常に分かりやすいわけなのですが、「なんだか土地が低そう~」とか以外に、高松ならではのしっかりとした特徴を見て取ることができます。
さらに拡大してみますと、周辺の山城との共通点が浮きあがってきます。

これらの山城の山頂の共通点は、

メサ と ビュート と 火山岩頸(かざんがんけい)
あまり聞きなれない言葉かもしれません。地質図を確認しますと、これらの山城の山頂は、地図では黄色で示された「讃岐岩質安山岩」です。真横から見て見ると、もっとわかりやすく

メサやビュートと呼ばれる地形は、山頂に硬い岩盤である讃岐岩質安山岩が水平に乗り、その下に角礫凝灰岩、さらに基盤として花崗岩が重なった構造をしています。
花崗岩は雨風によって風化しやすい性質を持っていますが、山頂部に安山岩が“ふた”のように覆っているため、その直下は侵食を免れ、周囲だけが削られて残ります。
この結果、山頂が平らに残ったものをメサ、同じ構造で塔のように細く残ったものをビュートと呼びます。
さらに侵食が進み、中心部に安山岩が柱状に残った山は、周囲の花崗岩が削られて尖った形となり、これを「火山岩頸(かざんがんけい)」といいます。
周辺では、飯野山(讃岐富士)が、この火山岩頸に近い地形として知られています。

実際に、メサとして認識されているのは「屋島」ということのようですが、その他、赤丸の五色台や城山も「メサ形溶岩台地」とされており、近くの「高地性集落 紫雲出(しうで)山」や「小豆島」もそれにあたるということです。


これらは、山頂に平らで大きな空間が存在するため、山城として活用しやすいというメリットがあります。しかも、「城山城」「屋嶋城」は、なんと

古代山城!!
なのです。

この「城山城」と「屋嶋城」と「小豆島」がおなじ地質であるということが個人的な大きな発見でした。
古代人は、昔からこの地形に着目していたということですね。そのような情報がヤマト王権内で共有されていたということも驚きです。もう少し地図を広げてみてみると

この瀬戸内を取り囲むように、いくつもの「古代山城」が存在するのです。海峡を封鎖する勢いの鉄壁の城ネットワーク。すごい。

小豆島の「???」城が気になった方は↓↓↓
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
登城道がシンプルで、一定のリズムで高度を上げられます。城域に入ってからは、帯曲輪→本丸へと空間が広がり、歩く→止まる→見るの切り替えを作りやすい山城です。
② 遺構の固有要素
本丸が広く、土塁で囲まれた「使える平場」が残ります。帯曲輪も十分な幅があり、虎口・門構えが複数ありますが、散らばらずに一か所でまとまって確認できます。
③ 景観・地形の固有性
メサ/ビュート系の山頂地形により、山頂部に“城の床”が成立しています。周囲の尖った山々が見渡せ、同じ地形条件で城が点在する地域性(高松周辺)も実感できます。
香川といえば「さぬきうどん」
うどん屋は、意外に早く閉まるところも多いです。ここの「こがね製麺所」は、朝早くから空いている分、閉まるのも早い。うどんのコシはもちろん、「出汁」がめちゃくちゃ美味しい。コクがある。「こがね製麺所」はチェーンですが、安定の美味しさです。
おまけ ついに登城出来なかった城が出ました

勝賀城の次の城として、この「黄峰城」です。しかし、目的の山頂が分かり、目印のお堂も分かったものの、肝心の登城口が見つからず。
事前調査では、「お堂の左側」との記載がありましたが、見当たらず。辺りを徘徊するも、やはり見つけることができませんでした。
かといって、目の前の畑に侵入するわけにもいかず。。。今回、初めて「未登城」の城が出てしまいました。山頂には、本丸をグルリと囲む石垣があるはずでしたが、、、残念。

まとめ
勝賀城は、登りやすさと山頂空間の広さが両立した山城で、歩行の流れが途切れにくく、景色と遺構を同時に確認しながら進むことができます。周辺の城や地域と組み合わせることで、行動全体の組み立てに幅が出ます。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。





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