基本情報
形態:山城
史跡指定:国指定史跡
標高:144m
城の整備:駐車場 登城道あり
所要時間:1時間30分
訪問日:2011年5月
駐車場 アクセス
縄張り図 現地看板
四国八十八箇所霊場第十三番 大日寺
宿坊と大規模お食事処を備える大寺院。なんせ、「阿波国一宮」。立派なはずです。
いつかは、「歩き遍路」をしたいと
虎視眈々とタイミングを図っています
城域に入る
一宮城の登城口
そんな有名寺院の裏に一宮城の登り口はあります
軽くトイレも済ませられます
いざ、出発!
経筒出土地とのこと、お寺の敷地に近いならでは
なんせか、この道が歩きにくい歩きにくい。歩幅を合わると、前に進まない。一個飛ばしで進みます
この徳島県は、岩石が特徴的で
泥質片岩
特に、「阿波青石」や「緑石」とか言われる。キレイな「緑色片岩」が徳島市周辺などにあります。
倉庫跡
「今でも炭化した米が出る」とか言われると、靴で地面を蹴って軽く穴を掘る感じになります。もちろん、何も出ませんでしたが
眺望
一宮地区が見えます。まずまずの見晴らしですね
第一の曲輪に到着
段郭と平坦地を確認
明神丸と才蔵丸 防衛ライン
特に何も考えずに、
「階段の先が見えた」
程度に思って登っているとはっと気が付きました
キルゾーンに立ってますよ
ここは、明神丸と才蔵丸からの攻撃を受けやすい場所でした。油断は出来ない。
堀切を道として使っており、ここが最大の防御拠点となっております。
虎口だけど、虎口というほどでも。。。この先に才蔵丸があります。
大手門跡に到着
井戸跡を確認
眺望
さっきよりも標高が高くなりました。名西地区まで見えるのかな。
徳島を代表する主郭に到着
見事に組まれています
この登り口が特徴的です。通常、このように帯曲輪の延長上に付けず、側面に折れがついてあったりしますが、ここは一直線です。何か神社の参道のような雰囲気があります。
形としては、変形五角形という感じ。岩石は、阿波青石ではなく、普通の泥質片岩の野面積み
この急こう配!直線に設置しているので、急こう配にして突撃されにくくしているのでしょう。しかし、先にも書きましたが、いくら急こう配と言っても、こうも一直線に作るものなのでしょうか。過去の経験からは、主郭に通じる道は、あえて脇に付けられたり、折れが付けられたりしています。
防御の点からも少し疑問を感じます。先に祠があったりするので、参道として後世に改変されたとか、そんな気もします。登り口は実は裏側だけだったとか。
主郭部は広い。
珍しい遺構 釜床跡
これは、他では見たことがありません。400年前のカマドってことですよね。一体どのような台所だったのでしょうか。ちなみに、似たような遺構を岐阜県土岐市の妻木城跡の太鼓櫓で見たことがあります。カマドかどうは不明ですが。
その先は、急に人の出入りもなさげ
遍路道に組み込まれている
これが重要なんです。道に組み込むことが。最新の観光では、その土地どちのアクティビティを体験することが大事なのですが、いくら最高の体験場があっても、人が来ないと意味がないわけです。九州では、「オルレ」というものがあり、巧みにお城を取り込み観光ルートとしております。
この先の藪化が凄いので、貯水池へ下りました
そして、陰滝(いんたき)へ
遍路道によくあるお地蔵さん
鎖場があります
ちょっと鎖場がありました。遍路道ですので、この瞬間は修行の場です。
陰滝を下るが、ん???
この「陰」という字は、、、
「蔭」だったら、「木かげ」や「おかげ」という意味ですけど
現場に行けば、必ず何か発見がある(MOTTO)
お遍路道に組み込まれた山城
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