※現在「殿の道」は石垣保護のためルート自粛制限中。危ないです。
基本情報
形態:山城
所要時間:2時間
駐車場:登城道整備
訪問日:2011年11月
駐車場 アクセス
縄張り図 現地看板
関西地区からは、かなり遠くなかなか行けないですが、一度は訪問するべき城だと思い時間を作りやって来ました八王子城。しかし、前情報は、今ほどインターネットも発達しておらず、あんまりまりません。
高尾駅で降りて、同じ登山の格好をしたハイカーはたくさんいるけど、管理者は一路、八王子城へと別方向に進みます
現場に来れば必ず何かがあるのが、
山城登りの醍醐味
今回、いろいろありました
地質から読み解く
近場の滝山城と岩層を比較しても違いがわかります。滝山城付近は、砂地であっても礫岩程度
しかし、八王子城付近は、海底で堆積物が作られており、
砂岩が豊富
な様子。滝山城の防御度に憂いた北条氏照が近場で適度な岩石がある山を探したら、ここになったというのは納得できます。
城域に入る
何かの予兆か、、、この日、電車とタクシーを乗り継いで、この入口に到着した途端に、非常に激しい腹痛に見舞われる。トイレからしばらく出てこられませんでした。。。
前日の食事で当たったのかなあ??
と思い、気を取りなおして、登城。御主殿曲輪の奥に、石垣が見えるルートがあるとのことで、そこから主郭へ上がろうと思っていました(過去形)
御主殿曲輪までのルートは整備されており、スムーズです。
あれが、目指すべき山頂ですね
再現された曳橋(ひきはし)
みどころですよ
石垣と橋が見えてきました
幅も広いですね
本来は、もっと簡素な造りだったそうですが、風景にマッチした立派な橋です。
橋台石垣から御主殿曲輪
この案内写真は、貴重ですね。このように組まれていたんですね。砂岩を利用したと書かれています。
ここの石垣は、他ではあまり見られない気がします。野面積みですが、規則性はなく積み上げた感じがします。
特にこの階段遺構。防御を意識したというよりもお寺の通路という印象を受けます。御館の手前の重要な箇所ですが、一つ一つの段差が低く、容易く登ることができます
織豊系城郭のようなガチガチ石垣防御システムというよりも、どこか、安土城のような見せ方を意識した雰囲気です。
となると、このような政情不安定な土地では、相応しくないかもしれませんが。
でも風景は、とてもキレイです
初めての体験
これまで、過去にいくつもの山城を登城してきました。しかし、良く考えてみれば、本来その場所は、
400年ほど前に命を懸けた激しい戦いや争い。そして、結果的に落城したりした場所になります。今でこそ、何も残っていませんが、この時、ちょっと油断していました。
。。。。。。。
ふと、何か「キーーーーン」と耳鳴りがする。すごい緊張感が辺りにあることに気が付きました。加えて、水の流れる音、落ちる音だけがやたらはっきり強調されて聞こえてくる。そちらの方が気になり、
曲輪の縁にまで歩を進めました。
下に何かあるぞ。
ここが「御主殿の滝」
ウワサがある滝のことは、多少に知ってたけど
ここですか。。。
特に、なぜか木の根元が非常に気になる。あと、この高台。上がったらダメのような気がしたけど
ちょっと登ってみました
覗き込んでみる
その時の同じ角度から同じ風景を見ている。う~~ん。ここは上がらない方が良いです
気を取り直して、殿の道へ
※現在「殿の道」は石垣保護のためルート自粛制限中。危ないです。
先ほどの御主殿曲輪に戻り、そのまま西に直進しますと
このような茂みに突き当たります。案内など何もないです。でも、たぶんここだと思い突き進む
砂岩によるガレ道で登りづらい。ソールが硬い登山靴は、必要ですよ。革靴などは全くダメです
お!!
10分ほど登ると、これがその四段石垣の始まり。よくも、このような急斜面に組んだものです。
アゴ止め石という技法
ここはみどころですよ
この右端の一番下。平らな石が「アゴ止め石」というもの。北条家の貴重な石垣築城術の一つ。これがあるから、急斜面でも組むことができたのでしょう。でも、この技術は他家ではあまり見られないので
どこの石工集団の技術なんでしょうか。それを探れば築城ルーツが分かりますね。
特に、この「アゴ止め石」は、古代山城でも使われている技術です。系譜的には繋がっていないでしょうが、このような不安定な場所では考えることは同じなのかもしれません。
ここはみどころですよ
二段になっています。本当に、スゴイ。明確な場所を示す地図などないので、山中に目を凝らしながら登ります。すると、スッと現れる!というか気が付く。この崩落度合がソソラレマス
やってきた目的は「氏照の腰掛岩」!
ここはみどころですよ
ここの石垣も二段!しかも、ちょっと広い敷地です。
そして、この大きな岩
に、腰掛ける!ちょっと一息でティーテイム
このために、わざわざ関西からやって来ました
御舘から、ここまで登るのって結構ハード。20分ぐらい登ります。そんな道すがら、こんな素敵な腰掛岩があったら誰でも絶対に腰掛ける。しかも、周辺を見回すと、土器の破片が散乱。陶器の器や皿ということは、絶対にここで、休憩している。氏照
さらに、その上に行く道があります。が、石垣崩落が進んでいます。個人的判断で、これ以上は行かない方が良いと思いそのまま下山しました。初期の目的は達成することができましたので初っ端になんかトラブルがあったので、いつの日か
リベンジします
独特の雰囲気がある 砂岩石垣は美しい
※現在「殿の道」は石垣保護のためルート自粛制限中。危ないです。
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