
山城ACTレベル:中級 ★★☆ 山城Wレベル:W3 ★★★
山城ウェルネス
山城ACTレベルの設定理由
登城は「前半の登りが連続し、後半でさらに勾配がまとまる」タイプで、体力負荷が一定時間続きます。
足場は概ね明瞭で危険箇所は多くない一方、登りが一気に来る区間があり、軽装の散歩感覚だとしんどさが出やすいです。
総合すると、散策より一段上の負荷がありつつ本格登山ほどの難所は少ないため、中級(★★☆)としました。
山城Wレベルの設定理由
麓の近世城郭(石垣・堀)→樹林帯の登城→山上の石垣帯→眺望という順で、場面の切り替わりがはっきりしています。
門・枡形・石門・主郭へと到達点が段階的に現れ、同じ「登り」でも“区切り”が多い構造です。終盤の大きな開放(市街〜海側の見通し)が印象として残りやすく、余韻が長いタイプのためW3(★★★)としました。
主なルート
久松公園〜山頂往復(約3.0〜3.5km)
累積標高差:未計測(体感としては登りの連続区間が長い)
所要時間:登り50〜60分/下り40分(全体2.5時間目安)
アクセス・駐車場
- 鳥取自動車道「鳥取IC」から県道42号経由で約15〜20分。
- 鳥取城跡・久松公園に専用駐車場はなく、周辺の鳥取県庁駐車場(休日開放)、県庁北側緑地駐車場、鳥取市営片原駐車場(30分未満無料、その後時間制)などを利用します。
現地レポート|ルートと見どころ
あのマスコットキャラ。。。
既に封印された旧ご当地キャラの「かつ江(渇え)さん」。

このキャラクターを見たときの衝撃が今でも忘れられない。

とても切ない気持ち
というもの、管理者には、この「かつ江(渇え)さん」によく似た雰囲気を持つ知り合いが居て、名前の最後の「江」も一緒という偶然。(その知り合いは、バリバリの優秀営業マンでしたが)
近代鳥取城の立派な石垣



この久松山は全山花崗岩とのことで、岩石量が豊富だった様子。これだけの岩石量は凄いです。
贅沢にふんだんに使っています。
ちょっと気になる「アゲハ蝶」

この「中坂稲荷神社鳥居」が中世鳥取城への入口です。
中世鳥取城へ
かれこれ一時間の山登り。


くまが居るの!?まさかと思いながら。

ひたすら登る。


途中に、ご老人と近くなったのですが、なんともスイスイと上がっていきます。

健脚だなあ~。



結構な登りです。割とつらい。景色が見えないし。幅が狭いし、延々と登りです。


こんなものも。これは凄い。いったいどうすればこうなる!?
(中間分岐点)山伏の井戸


命の水
登り始めて疲れもピークになってくることろ。そんな場所に、なんて素晴らしい井戸があるんだ。これは、考えられている。

しかも、こんな感じで、「〇合目」標識が、ポイントであるので気持ちもつなげることができます。九合目で合ってるよね!?
いよいよ山頂へ



ぶわーと一気に目の前が開けます。視界が抜けて、石垣帯がまとまって現れます。

ただし、ちょっと崩壊しかけていますね。
急峻な大手門


これは、実際に門があると打ち破るのは苦労しますね。道が急な坂道だし、転がりますよ。
山頂からの眺望


釣鐘型の山だってことが分かる!
すぐ真下に街が広がるような不思議体験ができます。岐阜城に近い。
エモイ木

この木、、素敵だ。なんとも言えない。
井戸跡

天守台跡

天守台跡。地下室もあったのでしょうか。
鳥取砂丘も見渡せます

中段付近から

やっぱり、この山上の丸の特徴は、抜けた風景です。

見ているだけで爽快な気分になる。ずっと居られます。
遺物


この茶碗は当時のモノかどうかは不明。
虎口


仁風閣



驚きました。
石垣の城。「渇(かつ)え殺し」の城
というイメージが強すぎて、どよーーんとしてましたが、この洋館を見たとき、面食らいました。すごくキレイな明治時代の建築だそうです。手前の松との調和も素晴らしい。イメージを払拭する意味もあるのかな。
この城の概要
鳥取城(久松山城)は、久松山山頂部の中世山城と、麓の近世城郭が一体となった国指定史跡で、「城郭の博物館」とも呼ばれる複合城郭です。鳥取城は日本100名城(63番)に選ばれております。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
城下町のすぐ背後から久松山が立ち上がり、麓の城域から山上の主郭部へ向かって「景色・音・足場」が段階的に切り替わっていきます。
同じ城跡の中で、近世城郭→山城という“二層”を自分の足でつないでいけるのが、この鳥取城ならではの体験です。
② 遺構の固有要素
麓は石垣・堀など近世城郭の見どころがまとまり、山上は本丸・天守台跡・石垣帯といった山城の骨格が連続して現れます。
特に大手道まわりの勾配と石垣の迫力は、城の防御設計を“形”として実感しやすいポイントです。
③ 景観・地形の固有性
街中からストンと立ち上がる久松山は独立性が高く、登り切った先で視界が大きく開ける構造になっています。
山頂部からは鳥取市街〜日本海方面が広く見渡せ、条件が良ければ鳥取砂丘まで見通せる眺望が魅力です。
地形・地質のポイント

「渇(かつ)え殺し」は正しい戦略だったのか
この地質図をご覧いただくと一目瞭然です。
鳥取城は、遠くから見ると釣鐘のような形でポンと空高く突き出しているのが特徴。その地質は、全山花崗岩(ピンク)。太古は、入り江の花崗岩岬があり、海水が入り込んでいたとのこと。
この状況を見ると、山が独立している分、外部から補給線を押さえられた場合は厳しい局面になりやすい地形条件だった可能性が見えてきます。

「渇(かつ)え殺し」は、地形条件とセットで見ると理解しやすい
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉|鳥取温泉「日乃丸温泉」(鳥取駅徒歩7分)
鳥取駅周辺に湧く“鳥取温泉”の源泉をそのまま楽しめる昔ながらの温泉銭湯。街中でありながら下山後に立ち寄りやすい距離感で、移動の段取りが組みやすいのが魅力です。
温泉|元湯温泉(鳥取駅徒歩12分)
大正期から続く老舗の温泉銭湯。鳥取駅周辺で“温泉銭湯らしさ”を感じやすい一軒で、城下エリアの散策と合わせやすい立地です。
温泉|宝温泉(吉方温泉エリア・駅近)
吉方温泉エリアに位置し、市街地にありながら比較的落ち着いた雰囲気で入りやすい温泉銭湯。旅程の最後に“締め”として入れやすい場所です。
グルメ|すなば珈琲 “新”鳥取駅前店
“スタバはないけどすなばはある”で全国的に知られる地元系カフェ。駅前で入りやすく、歩き終わりの休憩ポイントとして使いやすいです。
名所|鳥取砂丘(鳥取城から車で10〜15分)
日本最大級の海岸砂丘。鳥取城の山頂部からも見通せる距離感で、同日に“地形のコントラスト”をまとめて味わいやすい名所です。
まとめ
山麓近世城郭+山頂中世城郭+近代建築+鳥取駅周辺の温泉群+城下の寄り道
鳥取城は、麓と山上で“城の表情”が大きく変わる複合城郭で、歩くほどに場面の切り替わりを拾いやすい城跡です。
街から近い一方で、登りはしっかり続くので、散策以上の手応えも残ります。
- 麓(近世)→山上(山城)で見どころの層が変わる
- 終盤の開放感(眺望)まで含めて構造が分かりやすい
- 下山後に駅周辺へ戻しやすく、温泉・休憩を組み込みやすい
主な出典
- 現地案内板・説明板(鳥取城跡・久松公園内)
- 国土地理院ウェブサイト掲載の地形図(当ブログ管理者による加筆図)
- 産総研地質調査総合センター「20万分の1日本シームレス地質図V2」(当ブログ管理者による加筆図)
- 鳥取市・鳥取県公式観光情報サイト等の公開情報
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。




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