基本情報
形態:山城
史跡指定:県史跡
標高:320m
城の整備:駐車場あり 車道完備 (古窯の森公園を目指し、あとは標識順に)
所要時間:2時間半~3時間 とにかく細長い
訪問日:2018年1月
駐車場 アクセス
縄張り図 現地看板
標高320mですが、だいぶ車で上まで上がります
地質 周辺環境
地質を見てみると、この近辺の山城は同じテーストを感じる。堆積層で「砂岩・泥岩やその互層」が見て取れます。反対に、ピンク層は「花崗岩」。
この境界線はハッキリしています。花崗岩域の東には、たくさんの山城が存在しており、城の造り方明らかに違います。
この一覧表からも分かる通り、花崗岩と砂岩では、強度に大きな差があることが分かります。やはり砂を固めただけですから。実は、このことが、この城の
致命的
でもあります。
城域に入る
見た感じ、すぐに城域だし、余裕余裕と思わせるこの地図。。。
しかも、割とアクティビティ度が高い。
いいよ~いいよ~
縄を伝い登り アクティビティあり
まずは、左の旗竿石を目指します。
この城ってロープとかのアクティビティが多い。こういうのが楽しいんです。ちょっと、登りますが。
展望良し 旗竿石
とりあえず、端の旗竿石です。確かに、ここに旗を立てれば、唐津や海側からも目立ちますね。ただし、ここはだいぶ内陸ですけど。
Uターンします
入口の地図でみた感じとは全く違い。この城は、細く長ーーーーーい。どんどん進みます。
それにしても、岩が多いな。
二の堀切の石垣群
ここが見どころ 一番目
そして、ここが二の堀切。
「むむむ」
角石が割れていますね。算木っぽくなっているけど、強度不足で割れている。破却にもあってる気がする。名護屋城っぽい石垣の感じ。野面ではなく、打込み。
この感じは、南にある「獅子城」と同じ。つまり波多氏ではなく、のちの寺沢氏による改修と思われます。
井戸跡
特に、この井戸が面白い。岩盤をくり抜いて作っている。しかし、隙間が多くみられるけど。本当に溜められたのだろうか。
本丸の周辺
ま~至る所に石垣が積まれています
崩れそう 三左衛門殿丸の石垣
ここが見どころ オススメ
さ~来ました。三左衛門殿丸の石垣
こんな山頂のスペースによく築いたものです。こういう意気込みが大好き。算木っぽいんだが、下が割れてしまって、風化したようにも見える。
やはり、岩の強度不足。割れている。つんつんしてみたら、気持ち柔らかい。加工はしやすかったのかもしれません。
一応、自治体も把握しているのか、マーキングシールがされているけど、なにせ、岩が細かいので、そのうち、崩れてから再建とかでしょう。この壊れ具合が廃城好きには良い!折れもあって、かっこいいです
さらに先に行きます。
なんか開けてきました。
姫落とし と 抜け穴
「おお~~。」
見晴らしが良い。そして、ここが
姫落とし!
この手の地名って意外にありますね。山梨の岩殿山城にも、「稚児落とし」というのがあった。
由来は、ウソであって欲しいものです。
・波多氏が開き、寺沢氏が改修したことで近世城郭に近づいたお城
まとめ
北部の波多城もそうですが、波多氏は城を長く作るのが好きな様子。そして、主が変わり寺沢氏となったために、石垣を組み近世城郭へと改修されました。しかし、紹介の通り、砂岩は強度が低く、石垣も崩壊の危機にあります。
算木積みの部分も割れてきており、いつ崩壊してもおかしくないので、早めに登城されることをお勧めします。
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