基本情報
形態:山城
史跡指定:国指定史跡
標高:30m
城の整備:大手口近くに本格的駐車場 トイレ完備 火山灰土壌なので、登山靴をお勧め
所要時間:30分
訪問日:2017年10月
駐車場 アクセス
「南九州型城郭」とは!?
南九州は、上の土壌地図で「ピンク」で示されるように「シラス土壌」が多い。シラス台地とは、九州南部に数多く分布する火山噴出物からなる台地のことで、これが城造りに大いに影響している。
「南九州型城郭」
というものです。山城好きとしては、おさえておく必要があるとは言え、、、ここまで来るのは遠かった。。。
詳細は、知覧城編「地質 姶良カルデラと知覧城」の項を参照
縄張り図 現地看板
南九州型城郭とは一体どのようなものでしょうか
近くに完璧に整備された駐車場があります
前から来てみたかった
「志布志城」は、
内城
松尾城
高城
新城
の4城からなっております。
そのうち「内城」だけでも南北約600メートル、東西約300メートルという巨大さ
大手口付近の武家屋敷跡。
なんとも重厚な門構え。惚れ惚れします。
大手の入口らへんには、きちんとした看板があります。
城域に入る
矢倉場跡など
南九州型城郭は、シラス台地であるため、作り方に大きな縛りがあります。
曲輪3下段
とにかく、土壌がモロイ。そのため、石垣を組むことが出来ない
特徴的な切岸
曲輪の切岸をやたら高くすることで、一つ一つの独立性を高め、防御度を上げている。この高さは下から登ることは出来ない。また、曲輪の端は常に崩れている。
そのため、端にまで見学に行くと、下手したら崩れて落ちる危険性があります。危ない。転落防止のためか、たぶん昔から土塁で囲まれています。
曲輪2上段
火山灰は常にヌカルンデいるので登山用靴をお勧めします。
滑りますし。
本丸~中野久尾~大野久尾まで続く大空堀
みどころですよ
進行方向と後ろを振り返りますが、道は真っすぐ!これは、スゴイ。高い。高さは15mぐらいはあるかな。途中に、車でも通れるような横堀幅もあります。
もうなんだか、堀なのか通路なのか訳が分からなくなります。
まとめ
志布志城は、南九州型城郭の完成形でしょうね。土塁や石垣とは、違った趣で山城好きなら一度は、訪問するべきだと思います。
・大規模な南九州型城郭の一つで、本州側とは縄張りの発想が違う
・特有のシラス土壌なので、ミドルかハイカット靴が歩きやすい
早口で一気に言ってみたい
これが噂の「口の中が唾だらけになる」と言われる看板。ある意味、これを見に来た部分もあります。
足を伸ばして、鹿屋航空基地史料館も
鹿屋市には、太平洋戦争時に3つの飛行場が存在し、日本で最も多くの特攻隊が出撃した歴史があります。鹿屋海軍航空基地からは908名、串良海軍航空基地からは363名の特攻隊員が出撃し、その尊い命を失ったそうです。
なんという大きさだ!
全長28m。全幅38m。日本でも、ゼロ戦は割と多くが残っていて、全国各地の博物館や資料館で観ることができますが、これは別格。
二式大型飛行艇。略して「二式大艇」。傑作大型飛行艇で世界で唯一残る実機。この実機を無料で観ることができます。
武装:20mm旋回銃5門、7.7 mm旋回銃4門(3門は予備)、爆弾最大2t(60 kg×16または250 kg×8または800 kg×2)または航空魚雷×2
航続距離: 7,153 km
搭乗員:10名~13名
戦闘機以上の重武装。20mm旋回銃5門。長大な航続距離と航空性能。攻撃や偵察、救難、気象観測、物資輸送と大活躍したのでした。
近年、野外展示のため「劣化」が問題でしたが、今回は、修繕塗装直後だったのか、めちゃキレイでした。うーーん。いつも思うけど、ジブリの宮崎駿監督テイストを感じる。
後部の銃座席もしっかり残っていて、特徴的。
素直に感動しました
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