山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W2 ★★☆

山城ウェルネス
山城ACTレベル:初級 ★☆☆
登城道は複数あり、全体として短時間で登れます。序盤はやや歩きにくいものの、体力的な負担は大きくありません。市街地に近い平山城として、気軽に成立する登城感覚です。
山城Wレベル:W2 ★★☆
西之丸での眺望による場面転換、主郭での白い石垣と曲線的意匠が、静かな没入を生みます。派手な演出ではなく、見た瞬間に“残る”タイプの密度。意味が一点に集まりやすい、W2らしい感触です。
主なルート
・三之丸櫓門 → 西之丸 → 二之丸 → 主郭
アクセス・駐車場
佐伯城跡は市街地から近く、三之丸櫓門付近まで車でアクセス可能です。
登城口も複数あり、登城前後の移動負担は大きくありません。
※訪問時の交通・駐車条件は事前確認を推奨します。
現地レポート

登城道は、三カ所あります。だいたい人間は、真ん中を選びますね。今回はそのまま、自然に真ん中へ。
三之丸櫓門


初めこそ歩きにくいですが、少し進むとリズムが作れます。地面の感じに慣れれば、あとは淡々と上がるだけ。

お~~、期待度高し!山頂に近づくにつれて、石垣が見えてきます。しかも、白い。もうこの時点でテンションが上がる。
西之丸へ

西の丸の入口が見えてきました。ここから先、空気が変わる感じがします。
眺望

おーーー、絶景!天気も良い!!市街地を一望できるので、これだから平山城登りは止められない。登りの緊張が、ここで一度ふっと緩みます。
西之丸 高射砲跡

タイトルにもありますが、佐伯は「軍都」と言われています。なかなか軍都と名乗れる場所も少ないと思います。城だけでなく、この街を語るときは、その視点で見た方が興味深いですね。高射砲台跡が普通に出てくるあたり、世界観が違う。
特徴的な石垣?石塁?

「ん??」
これって、石塁??なんとなく、岡城のカマボコ石っぽくも見える。なにか共通点はあるのでしょうか。こういう“引っかかり”がある城は、あとで思い出します。
二之丸へ

この存在感!!しかも、なんという色。白い!凝灰岩はカッコいい。石垣の“白さ”って、なかなか出会えません。
主郭へ通じる狭い技巧的通路
ここです。ここ。


主郭への入口、かなり技巧的です。これでは少人数しか渡れません。橋を落とされたら、渡ることすらできない。短い通路なのに、ちゃんと“詰まる”設計になっているのが面白いです。
宮殿のように、白く輝く凝灰岩主郭石垣

さて、本丸への入口です。ちょうど夕方だったので、夕陽のせいか、なんとも神々しい。白い石垣は、光を拾って表情が変わりますね。


「この階段はなんだ??」
「なんだこの曲線は??」
戦うための城ですが、この佐伯城には、
優美な階段
曲線を使った角石
がありました。この曲線のせいか、非常にソフトなイメージを受けます。武骨さ一辺倒ではない、別の気配が混ざっています。
「うわ~~、なんか岡城っぽい」
そう、個人的には、
佐伯城
岡城
臼杵城
の共通点は

「曲線が使われている」
という点です。

岩の積み方。凝灰岩の白結晶。軍都という響きの中で、美しい城(白)だと思いました。硬い文脈の中に、柔らかい造形が入ってくるのが、この城の面白さかもしれません。
この城の概要
大分県佐伯市にある佐伯城(さいきじょう)は、1601年(慶長6年)に関ヶ原の戦いで東軍に与した毛利高政が2万石を与えられ、1602年から築城を開始し1606年に完成した江戸時代初期の山城で、別名「鶴ヶ城」「鶴屋城」とも呼ばれます。
標高144mの城山(八幡山)に本丸を中心に尾根沿いに曲輪を巧みに配置した近世山城で、豊臣系築城技術の粋を集めたコンパクトながら高度な縄張りと石垣が特徴です。
現在は天守は元和3年(1617年)の火災で焼失していますが、石垣や曲輪が良好に残り、国指定史跡・続日本100名城の一つで、佐伯湾を見下ろす景観が美しい名城として知られています。
この山城の魅力|3つのポイント
① 白く輝く凝灰岩石垣がつくる“柔らかな違和感”
主郭の石垣は白く、直線よりも曲線の印象が残ります。戦うための城でありながら、どこか優美でソフトな触感がある。石の硬さと、形の柔らかさが同居している感じです。
② 西之丸から一気に開ける市街地の眺望
登城の緊張が、西之丸でほどけます。市街地を一望する視界の抜けが、この城の体験をはっきり切り替えます。短い登城の中で「ここで空気が変わる」というポイントが明確なのが良いです。
③ 主郭直前の技巧的な通路構成
少人数しか渡れない狭さと構造が、強く記憶に残ります。「ここです。ここ。」と感じる、到達感のある防御設備です。足を止めて観察したくなる種類の“狭さ”でした。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉
・やよいの湯(佐伯市)
観光地「丹賀浦砲台跡」
佐伯は軍都であるわけですが、近くに旧日本陸軍要塞の一部があります。城と合わせて見ると、街の輪郭がよりはっきりします。

めちゃくちゃ美しい~。このモダンなパターンが、まさか砲台地下にあるとは。何十年も前のモノですよね。こういう“美しさの混入”は、妙に印象に残ります。

なかなかこんな回廊はないです。コンクリートで固められた要塞の通路。どこかでモーター音が聞こえている気がして、身震いします。
45口径30センチ加農砲(二連)

ワシントン海軍軍縮会議以降、除籍となった巡洋戦艦「伊吹」の後部砲塔、45口径30センチ加農砲(二連)とのこと。

をスッポリ納めました。サイズ感が現実離れしています。
発射すると!

発射すると、こんな感じだそうです。海面の風紋がスゴイ。しかし、作ったのは良いが、結局、暴発事故で砲台が使用不可になったとのこと。


日本でも、これほど綺麗な砲台跡はないのではないでしょうか?ということで、このような要塞跡と一体で佐伯という街を見てみると、「佐伯城」も「軍都」の文脈に組み込まれていると理解できると思います。
グルメ
・佐伯市内の海鮮料理店
港町らしく、魚介中心の食事が登城後に向いています。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。




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