【注意】現在は、利神城ガイドツアーでのみ登城可能
一般登城は全面禁止されていますのでご注意を
基本情報
形態:山城
史跡指定:国指定史跡
標高:373m
城の整備:駐車場 歩道
所要時間:1時間30分
訪問日:2011年4月
駐車場
地質から考えてみる
NHKの番組でその存在を知り登城しました
利神城は、総石垣でした。総石垣となると、どこから石垣を調達したのかが気になります。
地質を調べると、なかなか興味深いことが分かりました。この辺りは、花崗岩層は見当たらず。利神城がある場所だけ、安山岩・玄武岩層(茶色)を中心に周辺に流紋岩層(ピンク)があります。だから、総石垣造りも可能だったのかもしれません。
具体的には、安山岩質凝灰岩(通称西山石)と流紋岩質凝灰岩(通称東山石)となります。
道の駅ひらふく から主郭を眺める
はっきり見えます。雰囲気的は、竹田城に似ています。ここにかつて、総石垣の山城があったなら、
威容は凄かったでしょうね。
城域に入る
登城します(2011年4月時点)
道は概ね一本道です。
途中にアヅマヤがあります。
リスなんかも居たりします。クマよりはマシでしょう。
古墳跡を過ぎて
何やら古墳がありますね。内部に木組みもあります。手前には賽銭箱?
山あるある
絶対に入りたくない「仮設トイレ」。ここの回収は誰が行うのか。そもそも今にも倒れそうで姿勢を任せられない。
やがて馬場へ
ちょっとした木陰を抜けると
うわ~~これは。。。(閉口)
馬場へ到着。馬場から主郭部を望む
城割があった以外にも、かなり崩落しているように見えます。
二の丸東区跡まで近づく
特に主郭下の法面では砂地が露出しています。良く見ると右上などは、砂地に石組を組んでいるように見えます。もともとあまり適さないのかもしれません。いつ崩れてくるか分からず非常に危ない。
三の丸方面(望遠)
立派な総石垣。しかし、ラインが歪んでおり、今にも崩れそう。野面積みに見えるため、このような不安定な場所では野面積みも、あまり適さないのかもしれません
本来の登城道から三の丸に至る
近づけないので、望遠で撮影しましたが、これは崩れるのは時間の問題だと思いました。
大坂丸方面
何がキッカケで崩壊するか分かりません。これ以上、危なくて近づけません。
天守丸へ
天守丸付近に来ると、若干、石垣の積み方が違う気がしました。そこで、調べてみますと、
このような資料が見つかりました。
天守丸周辺は、「天正期頃の特徴をもつ石垣」の特徴
それ以外は、「慶長期頃の特徴を持つ石垣」の特徴
とのこと。
隙間や大きさが違います。
天守丸からの眺望
山頂あるあるの壊れた有料望遠鏡。当然、使うことはできない。
これはみどころですよ
瓦が大量に散乱しております。ここに三重天守閣が実在したのなら、相当に風を受けたのではないかと。
雅丸横の虎口
ここはヤバいですね
見事な虎口です。
しかし、正面写真だと分かりづらいですが、かなりの「孕み出し」で崩壊寸前と思います。
内側から押し出されるように膨張拡大しています。もはやギリギリ。弾け出る一歩手前のように見えます。
危ないので、さっさと下山しました。
ツアーガイド企画で登城しましょう
この利神城は、廃城でも、リアルに危険な部類に入ります。砂地の露出で今後どうなるか予想できます。見てみたい気持ちをクスグラレル場所や角度が多いですが、土塁だけならまだしも、危険な石垣を含むとなると話は別です。
現在では、個人では登城することができないようですので、「ツアーガイド」など、集団で登城することをお勧めします。個人登城では万が一が「あり得る」山城でした。(実際にドクターヘリ案件があったようです。)
【注意】現在は、利神城ガイドツアーでのみ登城可能
一般登城は全面禁止されていますのでご注意を
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