山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W3 ★★★
(ガイドツアー専用ルート 個人登城は禁止)

【注意】現在は、利神城ガイドツアーでのみ登城可能
一般登城は全面禁止されていますのでご注意を
山城ウェルネス
山城ACTレベルの設定理由
登城ルートは概ね一本道で、迷いにくい構造です。歩行の組み立て自体はシンプルですが、砂地もあり体力負荷は中級。一方で現在は個人登城が不可のため、実施条件はガイドツアー前提になります。
山城Wレベルの設定理由
砂地の斜面と総石垣が連続し、足元と視界の条件が大きく切り替わります。虎口や石垣の“際”に立つ場面が多く、自然に意識が引き締まる構造です。歩行負荷は軽めでも、場の密度が高いためW3としました。
主なルート
道の駅ひらふく〜登城口〜馬場〜主郭部(往復2〜3時間・ガイド行程準拠)
所要時間:ガイド行程に準拠
ツアーガイド企画で登城しましょう
利神城は、廃城でも危険度が高い部類に入ります。砂地の露出や石垣の孕み出しが目立ち、近づきたくなる角度が多い一方で、無理は禁物です。
現在は個人では登城できないため、「ガイドツアー」など集団での登城が前提になります。個人登城では万が一が「あり得る」山城でした。
アクセス・駐車場
・駐車場は麓の「道の駅ひらふく」が基点として便利。
・公共交通は佐用駅からバス利用。
・現在は個人登城不可のため、佐用町公式のガイドツアーに申し込み必須。
(詳細は公式ページ参照)
現地レポート|ルートと見どころ
道の駅ひらふく から主郭を眺める

はっきり見えます。雰囲気的には、竹田城に似ています。ここにかつて総石垣の山城があったなら、威容は凄かったでしょうね。
登城します(2011年4月時点)

道は概ね一本道です。

途中にアヅマヤがあります。

リスなんかも居たりします。クマよりはマシでしょう。
古墳跡を過ぎて


何やら古墳がありますね。内部に木組みもあります。手前には賽銭箱?


やがて馬場へ

ちょっとした木陰を抜けるのですが、ここが滑る滑る。
(未分岐直行型)馬場に到着

砂地の斜面をあがり、呼吸も整ったところで馬場へ到着。馬場から主郭部を望みます。が

うわ~~これは。。。(閉口)

かなり崩落している。砂地が丸見えで危険度MAX。

これは、脇に進んではダメだ。危ないし、遺構の損壊にも繋がる可能性がある。
二の丸東区跡まで近づく


特に主郭下の法面では砂地が露出しています。良く見ると右上などは、砂地に石組を組んでいるように見えます。もともとあまり適さないのかもしれません。いつ崩れてくるか分からず非常に危ない。
三の丸方面(望遠)


立派な総石垣。しかし、ラインが歪んでおり、今にも崩れそう。野面積みに見えるため、このような不安定な場所では野面積みも、あまり適さないのかもしれません
本来の登城道から三の丸に至る

近づけないので、望遠で撮影しましたが、これは崩れるのは時間の問題だと思いました。


大坂丸方面

何がキッカケで崩壊するか分かりません。これ以上、危なくて近づけません。
天守丸へ


天守丸付近に来ると、若干、石垣の積み方が違う気がしました。そこで、調べてみますと、

このような資料が見つかりました。
天守丸周辺は、「天正期頃の特徴をもつ石垣」の特徴
それ以外は、「慶長期頃の特徴を持つ石垣」の特徴
とのこと。

隙間や大きさが違います。
天守丸からの眺望

山頂あるあるの壊れた有料望遠鏡。当然、使うことはできない。

瓦が大量に散乱しております。ここに三重天守閣が実在したのなら、相当に風を受けたのではないかと。


雅丸横の虎口

ここはヤバいですね
見事な虎口です。


しかし、正面写真だと分かりづらいですが、かなりの「孕み出し」で崩壊寸前と思います。


内側から押し出されるように膨張拡大しています。もはやギリギリ。弾け出る一歩手前のように見えます。

危ないので、さっさと下山しました。
この城の概要
利神城は、尾根上に築かれた総石垣の山城で、天守丸周辺に天正期の積み方、その他に慶長期の積み方が残る。
三重天守があったとされるが、現在は崩落が進み、危険区域が多く個人での立ち入りは禁止されている。
地形・地質のポイント
利神城は、総石垣でした。総石垣となると、どこから石垣を調達したのかが気になります。


地質を調べると、なかなか興味深いことが分かりました。
この辺りは、花崗岩層は見当たらず。利神城がある場所だけ、安山岩・玄武岩層(茶色)を中心に周辺に流紋岩層(ピンク)があります。だから、総石垣造りも可能だったのかもしれません。
具体的には、安山岩質凝灰岩(通称西山石)と流紋岩質凝灰岩(通称東山石)となります。
→ 谷を見下ろす独立尾根と、石材の採集しやすさが“総石垣の巨大化”に影響した可能性があります。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
石垣の崩落痕が見せる地肌は、歩くほどに時代の気配が近づくように感じられます。
砂地の尾根に立つと空気が切り替わり、滞在のテンポが変わる場面が出てきます。
② 遺構の固有要素
総石垣の名残と、孕み出しが進行した虎口が見せる“臨界感”。
天守丸周辺の積み方の違いが、城内の層の違いをはっきり見せます。
③ 景観・地形の固有性
砂地の露出する急傾斜と、尾根上の段々構造が同時に見えるのが特徴です。
麓から主郭を望むと、竹田城に通じる“天空感”のある見え方になります。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉
・「佐用の湯」:下山後に立ち寄りやすい日帰り温泉です。
グルメ
・「道の駅ひらふく」:登城前後の補給や休憩に組み込みやすい拠点です。
名所
・「平福宿場町」:利神城の山麓に広がる宿場町で、川沿いの町並みが残ります。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。






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