愛媛

来島城(愛媛県今治市)|急潮流に守られた来島村上海賊の島城と「岩礁ピット」

来島城とは何か|探索

来島城は、瀬戸内海屈指の難所「来島海峡」の要衝に築かれた島城です。能島と同様に、急潮流そのものが防御線となり、海上交通を押さえる拠点として機能したとされます。今回は、フェリーで渡って現地を歩き、「岩礁ピット(桟橋跡)」も実見してきました。

この城自体は、瀬戸内海の難所である来島海峡の要に位置しており、来島村上海賊の本拠地となった島。周囲が約850mですが、能島と同様に、急潮流に守られた難攻不落の天然の要塞だったようです。

いつもの山城登りとは違って、「船で渡る」という行動は、旅Tasteが強く面白い。なんと言っても有名な「岩礁ピット」を見てみたい。

駐車場 アクセス

駐車場としては、この場所に20台ほど止めることができます。ここで注意点があります。

山城Q
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ぜひ、始発便を目指しましょう

というのも、管理人のように城訪問目的の利用者は「皆無」です。他の利用者はというと、みんな

山城Q
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釣り人

ばかりなのです。つまり、彼らの朝は「超」早く、あっという間に釣り人の車で駐車場が埋まってしまいます。

当日も7時頃出発にも関わらず、6時15分頃に到着し、一番に並んでおりました。他の利用客から見ると、釣り道具もないし、登山の格好してるし、この人は

「いったい何をしに??」

と思われたかと思います。

現地レポート

「海城をゆく」企画第二弾!

来島城跡の現地案内看板。島内の遺構配置が分かる
現地案内看板より
来島城跡の島全体図(案内資料)。本丸・二ノ丸・三ノ丸の位置関係

南北に長い島で、本丸、二ノ丸、三の丸、櫓跡の石垣、矢竹、古井戸の他に「岩礁ピット」と呼ばれる船の桟橋跡が見学できるとのこと。

出航待ち

朝の対岸に見える造船所。雲越しの光でダークに写った風景

雲に隠れた朝日に照らされた対岸にある造船所がダークな感じに撮ることができました。この造船所のロケーションは最高です。いかにも瀬戸内という気がします。

波止浜港のフェリー乗り場付近。来島行きの船が停泊している

この手前のフェリーで来島へ渡ります。このフェリーは「波止浜港→来島→小島→馬島」の順で運行されており、時間通りです。

いよいよ上陸

フェリーで来島へ向かう航路。出航直後の海面

出航して5分で到着します。あっという間です。しかし、泳いで渡るわけにはいきません。何せ、相手は難攻不落の海賊の城なのですから

来島の上陸地点付近。島へ近づくにつれて潮の速さが増す海域
山城Q
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ここで注意点

この島は、フェリーでしか渡ることが出来ません。ということは、次のフェリーの時間をしっかり確認しながら見学しなければ、たいへんな時間ロスに繋がるということです。ま、見学者にもよるとは思いますが、だいたい

山城Q
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1時間

しかない。そうです。事前準備が非常に大事。

来島城跡の登り口付近。短時間見学に向く小径

石垣

来島城跡の石垣位置(案内資料)。遺構が集中するポイント
来島城跡の石垣遺構。島内で形が分かりやすい残存部

この部分が、ハッキリと分かる遺構です。

三ノ丸~本丸へ

来島城跡の曲輪跡(通路)。三ノ丸から本丸へ向かう道
来島城跡の曲輪跡。平坦地が続く島内の様子
来島城跡の曲輪跡(林間)。遺構というより地形の雰囲気を味わう区間
来島城跡の本丸へ続く小径。短時間で一周できる島の動線

基本的に、曲輪跡があるだけで、何もありません。

本丸

来島城跡の本丸付近。島の最高所から周辺海域を見渡す
来島城跡から望む小島(おしま)。来島海峡の要衝が見える
来島城跡から望む馬島。島々が連なる瀬戸内の景観

左手に「小島」。右に「馬島」が見えます。この来島城は、とても良い立地なのが分かります。拠点として相応しいでしょう。また、登った感想としては、たぶん

山城Q
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能島もこんな感じ

なのではないかと。そう、この島はあんまり見るところはありません。しかし、ここは曲輪や切岸や石垣を見学するのではなく、この「戦略的な立地」を肌で感じることが重要だと思います。なぜなら、今回の旅の目的地は、この来島だけではなく

山城Q
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「小島(おしま)」

に渡ることも目的であるからです。

探し出した石垣

来島城跡の石垣遺構(登り口付近とは別地点)。探索で見つけた積石
来島城跡で確認できた石垣の残り。島内に点在する遺構

登り口に分かりやすい石垣がありますが、それ以外にもないのかと時間の許す限り散策。探せばあるものです。これだけでも満足かな

岩礁ピット

本来は、もっと大潮の日を狙えば良かったのでしょうが、この地点に行けば多少「岩礁ピット」を見つけることができます。ここに、桟橋などがあり船を係留していたのでしょう。能島とは違い砂浜とかはありませんし、島を覆う感じで「岩礁ピット」があったのかもしれません。

来島の岩礁ピット付近。岩礁に刻まれた係留・接岸の痕跡を探す
来島の岩礁ピット周辺の岩場。潮位によって見え方が変わる地形
岩礁ピット周辺の海面と岩礁。来島海峡の流れを体感できる場所

そして、「小島(おしま)」へ

来島の港に到着した迎えのフェリー。次の目的地へ向かう

時間通りにお迎えがやってきました。さ、次は、芸予要塞「小島(おしま)」に渡ります。

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