基本情報
形態:平山城
レベル:初級
所要時間:1時間
城の整備:歩道、駐車場 2か所あり
史跡指定:国指定史跡
訪問日:2016年10月
駐車場 アクセス
地質
地質を確認しても、ちょうどこの辺りは、火砕流帯でシラス台地。この土壌は、
阿蘇NO.4火砕流帯
のこの辺りの上限となります。あちこちに出てくる阿蘇NO.4火砕流帯。島原の原城~熊本城~竹田の岡城~大分の臼杵城などの築城に影響を与えています。この土壌があったからこそ、この城が出来たわけです。
縄張り図 現地看板
個人的に、この城がお気に入りです。通常、丘城にしろ山城にしろ、藪や雑木林に囲まれ視認性は良くありません。しかし、ここはメンテナンス具合は、秀逸で柵を造ればすぐに実戦に使えるんじゃないかと思うぐらいです。
今回は、「全山芝刈り」直後ということで、これ以上に遺構が確認できる場所は他に知りません。
城域に入る
保存状態が良い連続平坦地
今回は、反時計回りに進み、弾正屋敷らへんから主郭を目指します。
圧巻ですね。この平坦地はなかなか他では見られません
弾正屋敷前の階段を進みます
綺麗に見渡せます。眺めが良い。
あなた、死地(キルゾーン)に立ってますよ
ここが一つの関門でしょうね。シラス台地なので、崩れつつありますが。むかし、富山の増山城で似たような独立単郭をみたことがあります。面白い。
主郭部
主郭はきれいな芝生敷き
出丸
二の丸郭から捨曲輪を見るとここも綺麗に刈られており、しかも、土橋と空堀が確認できます。
それにしても、ただの切岸ではなく、丁寧に小さな平坦地が設けられております。
主郭周辺をぐるりと取り囲む大規模畝状竪堀
ここがみどころですよ
特筆すべきは、二の丸郭を半分囲むように、
巨大な竪堀?
巨大な仕切り?
が施されており、横には進むことはできません。実際に登山靴の管理者で挑戦してみましたが、なかなか厳しいものがありました。
何度みても、なんともスゴイ。シラス台地でも鹿児島のシラスよりも粘性が高いようで、これまで形を維持できたのだと思います。
・丘全体の端々まで丁寧に作り込まれた城
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