石川

【石川県】七尾城(1/4)我が家の裏が「The 山城」 日本五大山城

基本情報

※令和6年(2024年)能登半島地震の影響により調度丸跡以降は当面の間立ち入り禁止

 形態:山城
 史跡指定:国指定史跡
 標高:305m
 城の整備:駐車場 登城道
 所要時間:3時間(麓から登ったため)
 訪問日:2011年7月

登城ルート

引用元:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである(スマホで拡大可能)

仕事の都合で全国各地を転勤していた中、ある日、金沢市の書店にてある本を手に取る。何やら、感性をくすぐられるタイトル!

山城Q
山城Q

何々??「廃城をゆく」??

山城Q
山城Q

これが、運命の出会いでした

当時、管理者は「石川県七尾市」に仕事の都合で4年ほど住んでおりました。その本によるとマンションの裏山が「天下の名城 七尾城」だったのです。人間は、意識をしないと気が付かないもので、

山城Q
山城Q

確かに、七尾城の標識がたくさんある

~参考~ 日本五大山城
1.春日山城(新潟県)

2.観音寺城(滋賀県)

3.小谷城(滋賀県)

4.月山富田城(島根県)


5.七尾城(石川県)

確かにどれも名城です。この七尾城は、麓からゆっくりみると、往復3時間はかかります。

地質から考えてみる

非常に気になります。地質から見てみますと、

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

七尾城の南に「コロサ断層」という断層が走っています。能登半島は、現在でも隆起している場所であり、地震が半島の成り立ちに深く関与しているとのこと。コロサ断層を境に七尾城方面は、砂岩・礫岩が多い。

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

この地点の地質は、「城山礫岩層」と総称される砂礫を多く含む地質。どうも、2000万年~1700万年ぐらい前にコロサスキー場と七尾湾周辺で大規模噴火があり、カルデラ湖になった様子。花崗岩、変成岩、安山岩があり、地殻の上昇に伴い花崗岩層が上昇

それらが崩れて、カルデラ湖に流れ、礫層となったその礫層が隆起し、この城の大半は、花崗岩と流紋岩とのこと

山城Q
山城Q

ということは、カルデラ湖が作られて、
火砕流が堆積して、流紋岩になった!?

だから、大量の岩石を確保できたということですか。なるほど~。

参考文献:絈野義夫編1965『能登半島の地質』「能登半島学術調査書」石川県 P.1-84

縄張り図 現地看板

能登畠山氏とは?

しかも、ついでに七尾城の城主の畠山氏の系図を探ってみると

山城Q
山城Q

畠山基国と満家・満慶親子

まさか、そんな流れだったのですか。我がご先祖様は、足利義満の室町幕府北朝方で活躍し、紀伊を治めた畠山基国と満家親子に仕えた武士でした↓詳細はこちら


その畠山基国の子の満慶が、能登畠山の初代というではありませんか。そんな土地柄も知らずに住んでいたとは

山城Q
山城Q

なんか、運命的

城域に入る

惣構え~赤坂口まで

自宅から歩いて登ります

この辺りまで来ると、一気に雰囲気が変わります。多分、家臣の屋敷があったと思います。なぜならば、出発地点付近には、

惣構えがありました

引用元:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである(スマホで拡大可能)
山城Q
山城Q

惣構えがあったのです

総構えとも書きますが、なにも

小田原城


が有名ですが、専売特許ではないのです。他には、佐賀の勝尾城にもあります。

(勝尾城もすごいんですよ)

赤坂口~本丸を目指す

なかなかの切通!7月なので暑い

ルート上、看板が整備されており、迷うことはないです。

年季を感じます。珪藻土が削れたのかな。靴は登山靴が良いです

眺望

ちらっと七尾湾が見える

七曲り

この七曲りは、切通も深く防御度が高いです

番所

この番所辺りからいよいよ城域に突入!

沓掛場

沓掛場があるということは、昔の人も、この登りは辛かったということでしょうか。

寺屋敷跡

平坦地が左側に見えてきました。屋敷跡のようです。

ここまで、

七尾に来たなら、宿泊は和倉温泉に 塩化物泉

現在、名湯「和倉温泉」は、令和6年1月1日に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けましたが、産学官金の連携体制のもとで未来志向の魅力あるまちづくりを強力に推進中とのこと。期待して下さい。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で度々、1位を獲得している「加賀屋」を筆頭に、和倉温泉は、開湯1200年とされる歴史の古い温泉です。北陸随一の“海の温泉”として、高温で豊富な湯量が魅力。強烈な塩湯となります。

温泉の特徴

一言でいうと、「熱の湯」です。入浴後にすぐに温まります。また”パック効果”で湯冷めしにくい。また、血流改善効果が高いので、「傷の湯」であり殺菌効果がある。海水の成分に似た食塩を含み、塩辛く無色透明です。温泉成分にコーティング効果があるので、保湿剤のような役割を果たします。肌の角質を取る「炭酸水素塩泉」などの”美人の湯”に入った後に入ると、肌の乾燥を防ぐ「美人仕上」にも適しています。

泉質

塩化物泉

適応症

療養泉の一般的適応症

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進、

泉質別適応症

きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、萎縮性胃炎(飲)、便秘(飲)

参考資料:温泉ソムリエテキスト 発刊2021年4月

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