
鹿屋航空基地史料館にて

訪問日:2017年10月
鹿屋市には、太平洋戦争時に3つの飛行場が存在し、日本で最も多くの特攻隊が出撃した歴史があります。ここ鹿屋海軍航空基地からは908名、串良海軍航空基地からは363名の特攻隊員が出撃し、その尊い命が失われたそうです。
しかし、そんな鹿屋基地には、世界で唯一残された巨大飛行艇がディスプレイされているのです。もともと私は、ここにある
八九式魚雷 九二式魚雷

1. 八九式魚雷(潜水艦用の主力魚雷) 奥
昭和4年(1929年)に正式採用された、当時の潜水艦用主力魚雷です。
- 推進方式:空気熱走式(酸素魚雷ではありません)
- 圧縮空気と燃料(重油)を燃焼させてエンジンを動かす方式です。
- 特徴:
- それまでの「八年式魚雷」に代わる潜水艦用として開発されました。
- 高威力・長射程を誇り、酸素魚雷(九三式・九五式)が登場するまでの間、潜水艦のメイン兵装として活躍しました。
- 欠点は、排気ガス(気泡)が海面に白く残るため、発射位置を特定されやすいことでした。
2. 九二式魚雷(隠密性の高い電池魚雷) 手前
昭和7年(1932年)に正式採用された、日本海軍初の電池式(電気推進)魚雷で艦艇用。
- 推進方式: 電気式(蓄電池とモーター)
- 特徴:
- 無気泡(航跡が出ない): エンジンを燃焼させないため排気ガスが出ず、海面に泡の跡が残りません。相手に気づかれずに攻撃できる究極の隠密兵器でした。
- 低騒音: モーター駆動のため非常に静かです。
- 弱点:
- 当時の電池性能の限界により、八九式に比べて速度が遅く(約30ノット程度)、射程も短いという欠点がありました。
- また、電池のメンテナンス(充電や液漏れ対策)が非常に手間だったため、実戦での運用は限定的でした。

手前が九二式魚雷、奥が八九式魚雷


「排気口の有無」と「プロペラの形状」
1. 排気口(ガス抜き)の違い
ここが最大のポイント。
- 奥の魚雷(熱走式/八九式): プロペラの手前、胴体の末端部分に**穴(排気口)**が開いているのが見えます。これはエンジンを燃焼させた際に出るガスを排出するためのものです。ここから気泡が出るため、海面に白い跡が残ります。
- 手前の魚雷(電池式/九二式): 胴体末端に排気口がありません。電気モーターで回るため、ガスを出す必要がないからです。これが「無気泡魚雷」と呼ばれる理由です。
2. プロペラと舵の構造
- 手前の魚雷(九二式): プロペラを囲うように、上下左右に大きな「舵板(かじいた)」と、それをつなぐ枠のような構造が見えます。電池式魚雷は重量バランスや低速時の直進性を維持するため、このような複雑で頑丈な尾部構造を持つことが多いです。
- 奥の魚雷(八九式): 比較的すっきりとした形状をしています。高速で航行するため、水の抵抗を抑えつつ、強力な二重反転プロペラで推進するシンプルな構造が特徴です。
3. 全体の太さと仕上げ
- 九二式(手前)は、電池をたくさん詰め込む必要があるため、尾部に向かっての絞り込みが緩やかで、少し「ずんぐり」した印象を受けます。
- 八九式(奥)は、エンジンのメカニズムを収めるため、より流線型に近い洗練された形状をしています。
川西 H8K 二式飛行艇
駐車場に入った瞬間に、目の前にこれが現れて、、、それはそれはテンションMAX。

全長28m。全幅38m。日本でも、ゼロ戦は割と多くが残っていて、全国各地の博物館や資料館で観ることができますが、これは別格。

二式大型飛行艇。略して「二式大艇」。傑作大型飛行艇で世界で唯一残る実機。この実機を無料で観ることができます。
武装:20mm旋回銃5門、7.7 mm旋回銃4門(3門は予備)、爆弾最大2t(60 kg×16または250 kg×8または800 kg×2)または航空魚雷×2
航続距離: 7,153 km
搭乗員:10名~13名
戦闘機以上の重武装。20mm旋回銃5門。長大な航続距離と航空性能。攻撃や偵察、救難、気象観測、物資輸送と大活躍したのでした。


野外展示のため「劣化」が問題でしたが、今回は、修繕塗装直後だったのか、めちゃキレイでした。

うーーん。いつも思うけど、ジブリの宮崎駿監督テイストを感じる。宮崎駿監督も絶対好きなはず。日の丸が丸過ぎる!


後部の銃座席もしっかり残っていて、特徴的。

いつまでも、大切に残して欲しい遺産です。できれば、室内展示を希望します。大きすぎるかな。小松だったら、入るんじゃないかな~。



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