熊本

富岡城(熊本県苓北町)|白い石垣と青い海 日本のモンサンミッシェル

山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W3 ★★★

山城ウェルネス

山城ACTレベル:初級 ★☆☆
道は整備され、標高差も小さいため負荷は軽めです。いわゆる登山ではなく、城域を回遊しながら眺望点・石垣・曲輪を確認していく散策型。歩く距離はそれなりに出ますが、足元が安定している分、景観や縄張りを“見ながら歩く余裕”が残ります。

山城Wレベル:W3 ★★★
視界に入る要素が一貫して強いです。海・港・砂州・半島の輪郭が連続し、どこに立っても「地形の形」が体に入ってくる。白い城壁(石垣)と海の色が重なり、城の規模よりも“場所の異国感”が印象を固定します。整備された公園型でありながら、土地の個性そのものが主役になるため、W3が成立します。

主なルート
駐車場 → 二の丸 → 本丸

累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測
所要時間:約1時間

アクセス・駐車場

城跡近くに駐車場あり。駐車場から城域まではアスファルト道を含む整備路です。
観光地としての導線が確保されています。

現地レポート

二の丸 復元石垣を考える

二の丸の復元石垣
二の丸石垣
二の丸の復元石垣(別角度)
二の丸周辺の石垣と通路
二の丸の石垣(積み方の違いが分かる箇所)

石垣は復元ということもあり、なんとか時代ごとに見せたいという思考錯誤が見て取れます。

眺望

城域から見た中州形状の眺望

函館のような中州形状が良くわかります

眺望ポイントからの海と地形の眺め

特に、絶景ポイントとしては、ここからの眺め!

巴湾~砂嘴~曲﨑

巴湾と砂嘴・曲崎の眺め
山城Q
山城Q

天然の良港

こーーーんな色の海に、こーーーーんな特徴的な島、そして、クルーザー。日本の山城を巡っていても特異的な空気感。天草という土地柄が見事に調和していると思います。

二の丸

二の丸の復元整備(石垣と広場)
二の丸の復元整備(別角度)

復元にかなりの力が入っています

本丸へ

本丸へ向かう道(登城路)

偶然見つけた「隠された十字架」

十字架に見える形が見つかった石垣(本丸付近)

そんな折、私には見えました。隠された十字架が!この城の性質上、十字架はキーアイテム。上の写真、、、見方によっては十字架に見えます

この城の概要

天草の富岡城(とみおかじょう)は、熊本県天草市富岡町にあった近世の平山城(海城)で、江戸時代初期の慶長19年(1614年)頃に寺沢広高が天草の統治拠点として築いた城です。

天草・島原の乱(1637-1638年)の際に一揆勢に包囲され落城しましたが、乱後に再建され、以後幕府直轄領(天草奉行所)の拠点として機能し、明治維新まで存続しました。

現在は天草市立博物館や富岡城跡公園として整備されており、石垣・堀跡・曲輪が残り、海に面した立地を生かした眺望が特徴の史跡となっています。

地理を考えてみる

それにしても、どうしてここにこんな本格的な総石垣のお城があるのだろうか。場所は、日本の西の端。中央からは、遠く離れる。ここでは、詳しくは書きませんが、「国防の城」であったと考えます。

この山城の魅力|3つのポイント(再生成・確定版)

① 体験価値(ウェルネス)
港と海に囲まれた立地のため、登城中は常に視界が開け、風と光が途切れません。山に「登る」という感覚よりも、海と空の中を歩いているような開放感が先に立ちます。身体的な負荷は軽い一方で、視覚と空間の刺激が連続し、気づけば気分が切り替わっている。

② 縄張り・立地の特異性
砂州と半島、天然の良港という地形条件を、そのまま防御と統治に転用した配置です。山の上に城を載せたのではなく、港と海域全体を一体で押さえる発想がはっきりしています。
中州状の地形、曲﨑、巴湾の入り込み方まで含めて「縄張り」であり、日本の山城の中でも地形そのものが設計図になっている稀有な例です。

③景観の一体感
白い石垣と南国的な海の色、強い日差しが重なり、他地域の城とは明らかに異なる空気感をつくり出しています。城だけが浮き上がるのではなく、港・海・半島・城壁が一枚の風景としてまとまる。

そのため、どこに立っても「富岡城らしさ」が崩れず、景観そのものが体験の核として機能します。訪れた記憶が、城の形ではなく“場所の印象”として残る名城です。

袋池から見た城域の眺め
袋池から

これほど、「夏」が似合う城はないです。天草という異国情緒、南国感が溢れる土地に城壁の白が映えます。

砂州で繋がった富岡半島の南東部の丘陵上にある平山城で、東は砂嘴(さし)で繋がった曲崎が存在し、天然の港を備える。極めて攻めずらい難攻不落の山城。

山城Q
山城Q

ここは、本当に日本なのだろうか?

と思うぐらい、他ではあまり見ない縄張りというか立地。

周辺観光・温泉(地域共鳴)

天草陶石という宝

天草は、土地柄的にも「白」が良く似合います。上の写真は、近くの白岩崎海岸という場所に剥きだしている天草陶石

白岩崎海岸に露出する天草陶石
白岩崎の天草陶石

とにかく白い。そして、作られる磁器は、硬く美しい。この陶石が、有田焼に混ぜられ、白さを出しているとか100均なんかで売られている白い皿と比べると雲泥の差です。

天草白磁の素晴らしさ

天草の白磁(器の写真)

寿芳庵

私は、一目惚れして、ここの陶器ファンでいくつも持っています。天草は、磁器の街でもあります

奇跡の名湯 天草下田温泉

山城Q
山城Q

本当に良いところは、普段は手が届かないところにあります

まさに、日本の西。ここから西側には何もありません。ところが、とんでもない温泉があるのです。非火山性温泉の奇跡です。

大浦天主堂

天草の教会建築の外観(写真1)
天草の教会建築の外観(写真2)

普通、この風景にあるのはお寺や神社がポピュラーですが、そこは、教会。この景色をみると、普段見慣れた農村風景とは違い

山城Q
山城Q

「異国に来た」

と感じることでしょう ここは天草思わず立ち寄る素敵な風景です。

免責

本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。

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