長崎

【長崎県】清水山城 曲輪ごと違う石垣の積み方

基本情報

 形態:山城
 史跡指定:国指定史跡
 標高:208m
 城の整備:駐車場 歩道
 所要時間:2時間30分(昼食を食べましたので) 
 訪問日:2019年3月

駐車場 アクセス

引用元:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである(スマホで拡大可能)

下からもばっちり見える二の丸の石垣
厳原の街は、ほどほどの大きさなので、近い真上に見上げることが出来ます。

ここへの行き方は、いろんなパターンがあります。基本的に山を目指して、歩いていけばそのうち辿り着けます。ちなみに、韓国の方もたくさん歩いています。

清水山城の地質とは

このタイプの砂岩か泥岩がたくさんあります。そして、石英斑岩の2種類
地質図で確認しても、堆積岩互層(緑) 石英斑岩(ピンク)が分布しているので、混在する場所のようです

城域に入る

どんどん登ると、

「お!」

見えてきました。

三ノ丸

眺望

「お~~」厳原の町が良く見える

三の丸に到着。さ~ゆっくり見ていきますか。ここ三の丸は、段丘のようです

朝鮮の倭城で見られる竪石垣 登り石垣

山城Q
山城Q

ここがみどころですよ

曲輪と曲輪のあいだを石塁が繋いでおります。倭城の形式だとか戦国の城には珍しい

二ノ丸 織豊系城郭をここでも

二の丸に上がってきました。

山城Q
山城Q

ここの違いがみどころですよ

虎口の両石垣の形が左右で違う!下から見える左側は、なんだか尖がっている。もっと、反りが上向きでも良いとも思いますが。尖がっています。

が、しかし、右側はこんな感じです。角が無い。しのぎ積みってやつですね。120度ぐらいで組んでます。この組み方は、どっかで見たような。。。

そうそう、安土城の黒金門付近で見た記憶があります。

山城Q
山城Q

ここの鏡石がみどころですよ

下から見えたのはここでした。バッチリ角があります。大き目の岩を「あえて」配置。

やっぱり、左右で角度が違います。こんなケースもあるんですね。

上から見るとそんなに違和感はないですが一の丸に到着。二の丸の虎口とは作り方が違うのにお気づきでしょうか。それぞれの虎口を担当した大名が違うってことなのでしょう。

三ノ丸

直線にはならない食い違い虎口

山城Q
山城Q

ここの折れがみどころですよ

ここは、虎口を二つ配置し、まっすぐ進めないようになっています。やたら厳重でより実戦向きという感じです。

眺望 

ちょうど、厳原の港に韓国からフェリーがやってきました。韓国にとって、対馬は「近くて安い外国」らしいです。たしかに、韓国の立地を見てみると、上には行きづらいですし。

とにかく、韓国の方が日本人以上に町を闊歩しています。

一ノ丸

一の丸の石垣をぐるりと見てみますと、、、ちょっと気になるところが、

やっぱりモロイのでしょうか。下部でハラミ出しているところを発見。なにやら積み直しもされていますが。。。一枚はガッツリ出てしまっています。こうなると、崩壊は時間の問題では??

秀吉の御座所 でランチ

山城Q
山城Q

「秀吉の御座所」で軽めのランチ

まとめ

各曲輪ごとにバラエティーにとんだ組み方で興味深い山城でした。この城は、文禄・慶長の役の際に作られました。しかも、役後は、それまで交易で成り立っていた対馬は、朝鮮との国交断絶で窮地に陥った様子。

江戸時代には、なんとか国交を回復させられたようですがここ清水山城は対馬という国境の島ならではの、「城」であり、単なる戦国の城ではないと思います。対馬は、魅せられますね!

・厳原港を一望できる総石垣の山城
・曲輪ごとに違う石垣の作り方

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