山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W2 ★★☆

山城ウェルネス
山城ACTレベル:中級 ★★☆
標高約132mの丘陵縁に築かれた山城で、搦め手口から主郭部までの登りに加え、小刻みなアップダウンが続きます。城域はコンパクトですが、堀切の上り下りや崖縁の歩きなど「平地とは違う場面」が多いです。全体としては、歩き慣れていれば無理のない範囲で、中級(★★☆)の感覚です。
山城Wレベル:W2 ★★☆
登り始めから垂直に近い崖、礫層の露頭、三日月井戸、細長い曲輪列、堀切や空堀と、要素がテンポよく現れます。「崖×空堀×曲輪」という構造を、自分の足でなぞりながら立体的にイメージしやすいフィールドです。城の緊張感と、周囲の茶畑や里の景色が並ぶことで、場面の切り替わりがはっきり出るW2だと思います。
主なルート
・搦め手口登城口 → 垂直に近い崖と礫層の露頭 → 三日月井戸 → 井戸曲輪 → 西の丸 → 本丸・袖曲輪 → 堂の尾曲輪・各曲輪を囲む空堀 → 搦め手口へ周回
累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測 / 所要時間:見学を含めて約1〜1.5時間
地形の特徴
丘陵の縁にある崖と、その上に連なる細長い曲輪列が核です。崖面には礫の多い層や粘土質の層が見え、そこに空堀・堀切が組み合わさって「崖縁の山城」らしさが濃く出ています。
アクセス・駐車場
車の場合:
東名高速道路「掛川IC」または「菊川IC」から一般道でおおむね20〜30分ほどで高天神城跡周辺に到着します。
登城口近くに整備された駐車場があり、トイレも設置されています。カーナビや地図アプリで「高天神城跡駐車場」などを目的地に設定するとわかりやすいです。
現地レポート|ルートと見どころ

丘陵の崖

登城してすぐに目に入るのは、この垂直に立った崖。

これは、天然の要害!
搦め手口から

搦め手口から登ることになります。地図がいくつもありますので、迷うことはないです。

が、しかし、この崖は本当に特徴的。

礫層です。近くに川があるので、そうした堆積物が関わっているのだろう、と現地では感じました。
三日月井戸

粘土質の層が見える場所もあり、水がしみ出す条件が揃って井戸になっている、という説明に納得しました。
いよいよ、城内へ 井戸曲輪

西の丸と本丸を繋ぐ馬場のような場所ですが、そんなに広くはありません。

しかし、崖なので堅城なのは堅城。
袖曲輪

堀切




その他の空堀




各曲輪を取り囲む空堀もしっかり残っています

大河内幽閉の石風呂跡

看板がいくつもあるので、訪問は迷うことはありません。

丸尾兄弟 戦死の址

ちょっと、気になりました

他のお城では、このような碑はあまり見かけません。
それだけ、激戦が繰り広げられたということだと思います。崖がそそり立つだけに視界が良く、場所によっては「ここから狙われる」感覚を持つのも自然です。距離や射程の細かい話は資料によって幅がありますが、現地で立つと、十分に届き得る場所があるようにも感じました。


十分、狙撃されることもあると思います
武田家・徳川家の両家が改修に改修を重ねた城だと感じました。そのため、特徴を一言でまとめにくいです。ぜひ、ここは登城してみることをお勧めします。

山城の概要
高天神城は、遠江の要衝に築かれた中世山城で、徳川氏と武田氏の争奪戦の舞台となった戦略拠点です。
天正2年(1574年)に武田勝頼が攻略し、天正9年(1581年)には徳川家康が奪還。武田氏衰退の象徴的な合戦として知られます。
現在は国指定史跡・続日本100名城に指定され、崖地形と土の防御構造を間近に体感できる山城として親しまれています。

「山城好き」なら一度は訪れてみたいのがここ高天神城。

第一印象としては、

割とこじんまり?
しかし!!
現場に来てみると、その実態はかなりの堅城。城主ごとに試行錯誤で作り込まれていると感じました。駐車場もありますし、標高も高くないので散策もしやすいです。
地形・地質のポイント
ジオのど真ん中。なんかソワソワする場所です。

このお城のある場所は、周辺地区との違いが地質図でハッキリ出ています。色の切り替わりが分かりやすく、「この辺りは一枚岩じゃないんだな」と感じるポイントです。


地形と地質が、城の「崖感」をそのまま支えていました
登城口のすぐ近くで礫層の崖が立ち上がり、少し歩くと粘土質の層も見えます。現地の露頭そのものが、城の要害性を説明してくれる感じでした。

争奪戦どころか、足元から落ち着かない感じがある
そら~、戦が尽きない(のかも)
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
のぼり・くだり・平場が短時間で切り替わり、身体は心地よく動き、視線は崖線や堀のラインに集中します。歩くほどに「攻めと守り」の配置を考えたくなる、没入感の高い山城です。
② 遺構の固有性
崖地形と空堀・堀切が分かりやすく残り、「崖×空堀×曲輪」の構造をコンパクトに体感できます。石垣に頼らず、地形そのものを防御に活かした点が特徴です。
③ 景観・地形の固有性
丘陵縁の切り立つ崖と麓との高低差が際立ち、城の存在感が立体的に伝わります。崖面の地層(礫の多い層や粘土質の層)が露出していて、「なぜここが要害になるのか」を視覚的に理解しやすい場所です。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
■ 温泉:大東温泉シートピア
高天神城から車で南へ向かうと、遠州灘に近いエリアに日帰り温泉施設「大東温泉シートピア」があります。海に近い立地で、城歩きのあとに足を伸ばしやすい温泉です。
・泉質や利用条件は、施設の公式案内や現地掲示をご確認ください。
露天風呂や大浴場を備えた施設で、海側まで出る流れをつくりやすいのが良いところです。
※泉質や営業情報の詳細は、施設の公式案内や掲示をご確認ください。
■ 周辺の海とマリンスポーツ:静波海岸

■ 茶畑の風景:牧之原台地

高天神城の周辺エリアは、日本有数のお茶どころである牧之原台地にも近く、一面に広がる茶畑の景観が特徴的です。
車で移動していると、波のように連なる茶畑の「緑のうねり」を眺めることができ、海の波とは異なる静かなリズムを感じるドライブコース。
少し広域になりますが、静岡県中部の「静波海岸」はサーフィンや海水浴のスポットとして知られ、遠州灘の波と広い砂浜が続く海岸です。
季節や時間帯によって、山側と海側で空気が変わるのも面白いです。
午後の締めに大東温泉シートピアで湯に浸かり、城→海→温泉→茶畑という流れにすると、「山城×ジオ×海×お茶」の組み合わせが一日でつながります。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。






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