
山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W2 ★★☆
山城ウェルネス
山城ACTレベル:初級 ★☆☆
本渡城は、登城そのものに身体的な負荷を求める城ではありません。
歩道・公園・展示施設が連続し、「登る/下る」という動作は最小限に抑えられています。
その代わり、立ち止まる → 読む → 見渡す → 少し歩くという行為が細かく区切られ、短時間でも歩行のリズムが自然に生まれます。
運動量としては軽めですが、「歩いて理解する」ことに向いた構成で、散策と見学を無理なく組み合わせられる城跡です。
山城Wレベル:W2 ★★☆
本渡城のウェルネスは、遺構そのものよりも「土地が背負ってきた歴史の重なり」を歩行の中で辿る点にあります。
殉教公園、千人塚、キリスト平和像、記念碑、資料館。それぞれは静かな存在ですが、順に巡ることで、天草という土地が経験した緊張・断絶・祈りの時間軸が、身体感覚として立ち上がってきます。
主なルート
駐車場 → 殉教公園周辺 → 記念碑・像 → 眺望 → 周辺施設
累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測
所要時間:約30分
アクセス・駐車場
駐車場と歩道があり、徒歩で回れます。所要時間が短いため、予定の合間に組み込みやすいです。
現地レポート
殉教公園へ



お城としては、遺構などは建物の工事や整備などで壊されていますが出土品はあるようです。

天草・島原の乱の戦没者を奉る千人塚

「千人塚」は、1637年に勃発した天草・島原の乱において、激戦地となった本渡(ほんど)の地で亡くなった一揆軍と幕府軍双方の戦没者を敵味方の区別なく合祀した供養塔です。
乱から約10年後の正保4年(1647年)、天草復興に尽力した代官・鈴木重成が、戦乱の悲劇を悼み、敵味方供養(怨親平等)の精神に基づいて建立しました。
キリスト平和像

予備知識もなしに、この本渡城にやってくると、一番、目を引くのがここ「ルイス・デ・アルメイダ記念碑」

天草の空の青さとここの気候がマッチし、とても清々しい場所です。管理者は3年間、午前中はここの駐車場で仕事上、車内で内勤をしておりました。

日本史で学ぶポルトガル人というと、いくつか名前は覚えていましたが、「ルイス・デ・アルメイダ」は初耳でした。現地には記念碑があり、この地域と関わりが深い人物だと分かります。
ルイス・デ・アルメイダは、戦国時代に日本で活動したポルトガル人の医師・商人で、後にイエズス会士として日本初の西洋式病院を大分(府内)に設立し、貧困層や乳児の救済に尽くした人物です。
天草においても1560年代に布教活動を行い、志岐や本渡に教会や修道院を建立したことで、天草におけるキリシタン文化の礎を築いた「天草の恩人」として、今も本渡城跡(殉教公園)に記念碑が建っています。
商人としての莫大な私産をすべて慈善事業に投じ、最期は天草の河内浦で没するまで、医療と信仰を通じて日本人の心に深く寄り添い続けた「慈愛の先駆者」として高く評価されています。
切支丹墓地石

キリシタン館からの眺望

天草市立天草キリシタン館から市内を望む。この青さが天草の空の特徴
木山弾正社


天草市立天草キリシタン館の裏にあります。
木山弾正(木山惟久)は、天草五人衆の一角として天草国人一揆で活躍した猛将であり、本渡城を拠点に加藤清正や小西行長の連合軍と激戦を繰り広げた人物です。
身の丈六尺を超える巨漢で、加藤清正と一騎打ちを演じて追い詰めたという逸話が残るほど武勇に優れ、天草の独立と意地を象徴する英雄として語り継がれています。
本渡城跡(天草キリシタン館)の裏手には、妻のお万とともに彼を祀る「木山弾正社」が建立されており、今も郷土の守護神として大切に信仰されています。
天草地方には、資料館や教会などが点在します。現地を歩くと、地域の空気として「身近さ」を感じやすいです。



この城の概要
本渡城は天草市街地の丘陵(現在の殉教公園)に築かれた中世の平山城で、天草五人衆の一角である天草氏の拠点として、地域の政治・軍事の中心を担いました。
1589年の「天草国人一揆」では猛将・木山弾正が立てこもり、加藤清正・小西行長らの大軍を相手に壮絶な防衛戦を繰り広げた、天草の意地を象徴する激戦地です。
現在は天草キリシタン館や殉教公園として整備され、遺構は限定的ですが、天草・島原の乱の戦没者を祀る千人塚や記念碑が点在し、地域の重層的な歴史を伝える場所となっています。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
本渡城は、単なる城跡ではありません。殉教公園・千人塚・記念碑・キリスト平和像といった要素が重なり、「城・信仰・犠牲・統治」という異なる時代の意味が、同じ高台に集約されています。
城としての機能は薄れても、この場所は一貫して「人が集められ、見下ろされ、記憶される場」であり続けました。
② 遺構の固有性
本渡城の導線は、登城というより順路型の散策です。しかし、その順番が非常に良い。史跡の説明、戦没者の痕跡、信仰の象徴、そして、現在の市街地と海の眺望。これらが、歩くごとに少しずつ切り替わる構成になっています。
意識して学ばなくても、歩き終えた頃には「天草という土地が何を背負ってきたか」が身体感覚として残ります。
③ 景観・地形の固有性
石垣や建物が前面に出ない分、この城では視界と空気が主役になります。
- 高台から抜ける空
- 市街地と港の距離感
- 天草特有の光の強さ
それらが、過度な演出なしに体験を支えます。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉
・ホテルアレグリアガーデンズ天草(ぺルラの湯舟)
海側の施設で、散策後に立ち寄りやすい温泉です。
観光地
・天草市立天草キリシタン館
市内の眺望も含めて回れます。現地の空気と一緒に背景を拾いやすい場所です。
グルメ
・天草大王料理
天草を代表する食文化として知られ、食事の目的地にしやすいです。
土地にピッタリ ホテルアレグリアガーデンズ天草




雰囲気や施設のまとまりがよく、天草の土地柄と合う滞在先です。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。



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