熊本

【熊本県】人吉城 火災から守る槹出(はねだし)工法 総石垣のハイブリッド城

(ここの情報は、球磨地方を襲った「令和2年7月豪雨」前の情報です)

基本情報

 形態:平山城
 史跡指定:国指定史跡
 城の整備:駐車場 トイレ完備 
 難易度:初級
 所要時間:1時間30 分
 訪問日:2016年11月

駐車場 アクセス

人吉城は、昔から

「いつかは行きたいが、遠すぎて行くことはないだろう」

と思っていたが、なんてことはない。仕事の関係で3年間、毎週通うことに。

一般的な見学場所は「近世人吉城」であって、実は、背後に上原城・中原城・下原城という3城が存在する大城郭であった。とんでもない規模。しかも、この土地はスポットで

地質 シラス台地なのに、総石垣の大城郭

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

シラス台地の端っこという立地。どうしてここを選んだのだろうか。。。

城域に入る

火災から場内を守る槹出(はねだし)工法

さて、こちらが有名で目を引く槹出(はねだし)工法で作られた。武者返しです。国内でも数か所らしいです。確かに珍しい。

武者走りも作りが丁寧

大手門から

この二つの石垣は作られた時代が違いますね。見た感じ、反り具合が違います。右側が後から付け加えられたのでしょうか。

この造り方の原型であろう場所は、別の場所でも確認できました。「パート2」にて紹介。

山城Q
山城Q

ここがみどころですよ

二ノ丸の構え

中御門跡

左石垣と右石垣は作り方が違う。たぶん、左側があとから付け加えられたのでないでしょうか。

中御門跡

この中御門あたりの作りは、非常に堅固です。石垣も高く、俺を曲がると

中御門跡

主郭部へ

主郭に到着です。
綺麗に整備されています。

二の丸から三の丸を見下ろす。
壮観な景色です。

二の丸の「不自然」な階段

山城Q
山城Q

ここがみどころですよ

個人的に、この階段が気になって仕方がない。どうみても、あとから取って付けた感じ。明らかにおかしい。

しかし、きちんと天板もおかれているし、造りはしっかりしている。

あんまり、この手の階段は他ではみない気がする。これだけの高石垣を組んでいるのに、明らかにここは弱点ではないでしょうか。

たぶん、二の丸は婦女子の生活がする場所と説明書きがあったことから、婦女子から「三の丸へ行きづらい」とか

山城Q
山城Q

クレームが入ったな

と、思います。

こちらは、ちょっと時代が古いのか作りが未熟。野面積みだけど、孕み出しで崩壊手前。

廻遊式大名庭園(無料)

ここがみどころですよ

こんな素敵な場所があります。

普通に入れるのですが、管理人は、かつて京都で学生だった時、散々、日本庭園を見てきました。枯山水が多かったですが。

ここは、ふと発見しあまりの素晴らしさに、眺めることで、日々の忙しさを癒しておりました。
説明書きにもありますが、戦国時代の豪快さと視野角まで計算された造りがたいへん素晴らしく、
ずっと見てられました。

どうしても、城の石垣に目が行きがちですが、ぜひここもおススメです。人吉城、たいへん素晴らしいお城です。

・シラス台地なのに、総石垣を大城郭
・火災から場内を守る槹出(はねだし)工法
・背後の原城とを借景とし、築山を有する廻遊式大名庭園(無料)

球磨地方は、日本の隠れ里

※(ここの情報は、球磨地方を襲った「令和2年7月豪雨」前の情報です)

さて、この人吉をはじめとする球磨地方は、観光学の分野から見ると、とても注目されている場所なのです。

水害前
水害前

SL人吉号が走っていたり、人吉温泉郷があったり、最近、太平洋戦争関係では「ひみつ基地ミュージアム」が出来たり。

平安~近代までいろんなありとあらゆる史跡・名所が凝縮されて集まっています。かつて戦乱らしい戦乱がなく、戦火に巻き込まれることがなかったからとのこと。それは、ひとえに人吉の殿様の成すところではないでしょうか。

かの司馬遼太郎によれば、

山城Q
山城Q

「日本の隠れ里」

なのです。管理者も、この地方で3年間仕事をしました。特に球磨地方は、のどかな風景が広がり、毎回、仕事なのに癒されていました。人吉・球磨地方は、素晴らしい土地です。

高速のカントリーサインは「美人の湯」

特徴

一言でいうと、「美人の湯」です。クレンジング効果があり、皮膚が一枚剥がれる感じです。そのため、皮膚からの水分が発散するため、サッパリするため”清涼感”があります。しかし、逆に「冷えの湯」とも言われますので、保湿剤を塗ることをお勧めします。保湿剤の代わりに、塩化物泉で皮膚をコーティングしてあげることも有効です。湯めぐりのパターンでもあります。

泉質

炭酸水素塩泉

適応症

療養泉の一般的適応症

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進、

泉質別適応症

きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、胃十二指腸潰瘍(飲)、逆流性食道炎(飲)、耐糖能異常(糖尿病)(飲)、高尿酸血症(痛風)(飲)参考資料:温泉ソムリエテキスト 発刊2021年4月

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