山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W2 ★★☆

※一部ルートは石垣保護のため立入制限・通行自粛となる場合があります。現地の案内・掲示で最新状況をご確認ください。
山城ウェルネス
山城ACTレベル:
御主殿周辺は歩きやすい一方で、四段石垣方面は砂岩のガレ道で足元への集中が必要です。御主殿から腰掛岩まで「20分ぐらい登る」と感じる区間があり、登り返しも含めて負荷はしっかりあります。装備(ソールが硬い登山靴)とペース配分が前提の中級としました。
山城Wレベル:
御主殿跡から滝、石垣斜面、腰掛岩へ進むにつれて、空気と視界の切り替わりが段階的に出てきます。谷筋の水音や、ふと感じた緊張感など、場の変化が体験として残りやすい城跡です。都市近郊でも“中に入っていく”感覚が出やすいのでW2としました。
主なルート
・管理棟・御主殿跡 → 御主殿の滝(往復の散策)
・御主殿跡 → 四段石垣方面 → 氏照の腰掛岩(目安:現地体感で腰掛岩まで約20分の登りを含む)
累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測 / 所要時間:寄り道・立入状況により変動(現地のペース優先)
地形の特徴
砂岩のガレ道と急斜面、谷沿いの区間が組み合わさり、短い距離でも足場と空気感が変わるタイプの山城です。
アクセス・駐車場
- 自家用車:
- 圏央道「高尾山IC」から一般道経由で約10分前後。
- 八王子城跡付近に整備された無料駐車場あり(台数に限りあり、連休は早い時間が無難)。
- 注意点:
一部ルートは石垣保護のため立入制限・通行自粛となる場合があります。最新の立入状況・散策ルートは、現地案内板や公式情報で事前確認を推奨。
現地レポート

関西地区からは、かなり遠くなかなか行けないですが、一度は訪問するべき城だと思い時間を作りやって来ました八王子城。しかし、2012年頃は、今ほどインターネットも発達しておらず、あんまり情報がありません。
とりあえず、高尾駅で降りて、同じ登山の格好をしたハイカーはたくさんいるけど、私は一路、八王子城へと別方向に進んだのでした。

何かの予兆か、、、この日、電車とタクシーを乗り継いで、この入口に到着した途端に、非常に激しい腹痛に見舞われる。トイレからしばらく出てこられませんでした。。。

前日の食事で当たったのかなあ??
と思い、気を取りなおして、登城。御主殿曲輪の奥に、石垣が見えるルートがあるとのことで、そこから主郭へ上がろうと思っていました。

御主殿曲輪までのルートは整備されており、スムーズです。

あれが、目指すべき山頂ですね
再現された曳橋(ひきはし)

石垣と橋が見えてきました。滝川城にもありました。

幅も広いですね

本来は、もっと簡素な造りだったそうですが、風景にマッチした立派な橋です。
橋台石垣から御主殿曲輪



この案内写真は、貴重ですね。このように組まれていたんですね。砂岩を利用したと書かれています。


ここの石垣は、他ではあまり見られない気がします。野面積みですが、規則性はなく積み上げた感じがします。

特にこの階段遺構。防御を意識したというよりも、通路としての使いやすさが目立ちます。御館の手前の重要な箇所ですが、一つ一つの段差が低く、容易く登ることができます

織豊系城郭のようなガチガチ石垣防御システムというよりも、見せ方を意識した雰囲気があります。
となると、このような政情不安定な土地では、相応しくないかもしれませんが。


でも風景は、とてもキレイです
初めての経験。。

これまで、過去にいくつもの山城を登城してきました。しかし、良く考えてみれば、本来その場所は、400年ほど前に命を懸けた激しい戦いや争い。
そして、結果的に落城したりした場所になります。今でこそ、何も残っていませんが、この時、ちょっと油断していました。

。。。。。。。
ふと、何か「キーーーーン」と耳鳴りがする。すごい緊張感が辺りにあることに気が付きました。加えて、水の流れる音、落ちる音だけがやたらはっきり強調されて聞こえてくる。
そちらの方が気になり、曲輪の縁にまで歩を進めました。

下に何かあるぞ。
ここが「御主殿の滝」

うわ~、何かウワサがある滝のことは知ってたけど

ここですか。。。

特に、なぜか木の根元が非常に気になる。あと、この高台。

ちょっと登ってみました
覗き込んでみる

その時の同じ角度から同じ風景を見ている。う~~ん。ここは上がらない方が良いです。やめときましょう。とにかく空気が張りつめている。

気を取り直して、殿の道へ
※一部ルートは石垣保護のため立入制限・通行自粛となる場合があります。現地の案内・掲示で最新状況をご確認ください。

先ほどの御主殿曲輪に戻り、そのまま西に直進しますと

このような茂みに突き当たります。案内など何もないです。でも、たぶんここだと思い突き進む

砂岩によるガレ道で登りづらい。ソールが硬い登山靴は、必要ですよ。革靴などは全くダメです


お!!

10分ほど登ると、これがその四段石垣の始まり。よくも、このような急斜面に組んだものです。
アゴ止め石という技法


この右端の一番下。平らな石が「アゴ止め石」というもの。北条家の石垣築城術の一つ。急斜面でも石垣を組むための工夫として、現地で見ると納得感があります。
でも、この技術は他家ではあまり見られないので、どこの石工集団の技術なんでしょうか。それを探れば築城ルーツが分かりますね。
特に、この「アゴ止め石」は、古代山城でも使われている技術です。系譜的には繋がっていないでしょうが、不安定な場所で考えることは似てくるのかもしれません。

二段になっています。本当に、スゴイ。明確な場所を示す地図などないので、山中に目を凝らしながら登ります。すると、スッと現れる!というか気が付く。この崩落度合がソソラレマス
(中間分岐点)今回の終点「氏照の腰掛岩」

ここの石垣も二段!しかも、ちょっと広い敷地です。そして、この大きな岩

に、腰掛ける!ちょっと一息でティーテイム

このために、わざわざやって来ました
御舘から、ここまで登るのって結構ハード。20分ぐらい登ります。そんな道すがら、こんな素敵な腰掛岩があったら誰でも絶対に腰掛ける。
しかも、周辺を見回すと、土器の破片が散乱。陶器の器や皿ということは、絶対にここで、休憩している。氏照


さらに、その上に行く道があります。が、石垣崩落が進んでいます。個人的判断で、これ以上は行かない方が良いと思いそのまま下山しました。
初期の目的は達成することができましたので初っ端になんかトラブルがあったので、いつの日か

リベンジします
独特の雰囲気がある 砂岩石垣は美しい
※一部ルートは石垣保護のため立入制限・通行自粛となる場合があります。現地の案内・掲示で最新状況をご確認ください。
この城の概要
八王子城は、戦国時代末期に北条氏照の居城として整備された大規模な山城であり、豊臣軍の攻撃により落城したことで知られている。御主殿と山上の詰城が一体となった構造をとり、砂岩石垣や曳橋などの遺構が残る国指定史跡で、日本100名城にも選定されている。
地質をみてみる

近場の滝山城と見比べると、石垣の素材感の違いがわかりやすいです。八王子城では、御主殿の橋台石垣や四段石垣などに砂岩が積極的に使われており、現地でも“石の表情”として残っています。

砂岩が豊富
石垣の角度や崩落の進み具合も含めて、素材と地形がそのまま城の見どころになっています。
この山城の魅力|3つのポイント
景観・地形の固有性
深い谷と急斜面を抱えた山上に城域が広がり、山頂からは高尾山系と市街地を一望する“都市近郊とは思えない”眺望が得られます。
体験価値(ウェルネス)
御主殿の滝へと至る道のりは、静けさと適度な緊張感が同居しやすく、歩くリズムが自然に揃っていくタイプのコースです。
遺構の固有性
砂岩を用いた石垣(四段石垣)やアゴ止め石、再現曳橋など、北条氏の城づくりを具体物として追える点が独特です。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
温泉|京王高尾山温泉 / 極楽湯(高尾山口駅前)
高尾山口駅前にある日帰り温泉施設で、城歩きのあとに立ち寄りやすいロケーション。館内の休憩スペースも多く、移動の合間に一度座って落ち着ける場所として使いやすいです。
グルメ|高尾山周辺のとろろ蕎麦
高尾山口〜高尾山エリアには、とろろ蕎麦で知られる店が点在しており、山歩き後の軽い食事に選びやすい。八王子城と高尾山を組み合わせた一日コースの締めにも合わせやすいです。
歴史名所|高尾山薬王院
高尾山中腹に位置する歴史ある寺院で、参道の雰囲気や建物のスケール感も含めて、歩いて巡る目的地として組み込みやすいです。八王子城とあわせて「山の歴史」を辿る周遊に向きます。
【免責】
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。





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