兵庫

竹田城①(兵庫県朝来市)|石垣の量感と尾根線を歩く原風景(2011年記録)

山城ACTレベル:初級 ★☆☆
山城Wレベル:W3 ★★★

山城Q
山城Q

今回の現地レポートパートは、2011年5月当時のものです。
ご注意下さい。

山城ウェルネス

山城ACTレベルの設定理由
中腹まで車やバスで上がれるため、歩行区間は調整しやすいです。舗装路が中心で、技術的な難所は少なめです。全体として「初めてでも組み立てやすい負荷」として、初級(★☆☆)としました。

山城Wレベルの設定理由
石垣帯が広く、曲輪を巡るほど視界と足場の条件が連続的に切り替わります。山上に滞在できる“余白”が確保しやすく、写真や観察の時間が伸びやすい構造です。雲海・朝日など条件が重なると印象の変化が大きく、総合してW3(深)としました。

主なルート
山城の郷〜西登山道(約2.2km・徒歩40分)
山城の郷〜中腹バス停利用(約0.9km・徒歩15〜20分)
所要時間:登り40分+見学60分が目安です。

地形の特徴
山上に広い石垣帯が展開し、稜線上に曲輪が段状に連なる構造。

アクセス・駐車場

  • 一般車両は「山城の郷」駐車場まで乗り入れ可能。城跡直下までの車両通行は禁止されています。
  • 駐車場例:山城の郷駐車場(約100台)・城下町駐車場(約150台)など複数。

現地レポート|2011年当時の見どころ

竹田城山門(復元)

復元された竹田城山門と石段

石川県金沢市から車を走らせ、竹田城に着いたのは朝3時でした。念願の竹田城で気持ちが高ぶり、途中休憩なしでやってきました。入口から立派な感じです。車は、それでも3台停まっていました。

ちょっと、一時間ほど仮眠。すると、少し夜が明けてきました!

山城Q
山城Q

ワクワクすっぞー

早朝の竹田城跡登城道の様子
ガスに包まれた竹田城跡山頂部

なんとなくキリ?が出ている感じ

薄暗い時間帯の竹田城跡登城風景

ヘッドライトを付けて登っております。ちなみに、もう一人、同じタイミングで登っている方が居ました。

登城途中で見え始める竹田城の石垣

すると、はっと目の前に石垣が見えました。

南千畳 まさに千畳敷

南千畳の広がりと石垣列
山城Q
山城Q

なんだこれは!この直線美は!!

南千畳から見上げる竹田城の石垣
雲の流れる竹田城跡の曲輪

天守台と頼りない木製はしご

天守台石垣と木製はしご

野面でも石を選べば、算木積みに出来ることを証明しています。

曲がりながら続く竹田城の石垣

ここなんかは、わざと狭くしてるんだろうなあ。技巧的です。

手作りの木製はしごと天守台

この手作りのシンプルなハシゴが良いです。これで良いんですよ。

三角点付近のテラス状スペース

ということで、三角点に到達!ここが天守!

天守台からの眺望

天守台から見下ろす竹田城の石垣列
山城Q
山城Q

高い!

石垣の折れと曲輪配置を見下ろす眺望

見下ろすと、石垣の折れもバッチリ確認。ルートを塞ぐために後から作っていますね。

天守台からの有名構図(THE竹田城)

天守台から見た竹田城全体の構図

有名な構図!

あまりにも非日本的過ぎて、時間を忘れて無心にシャッターを切りました。

天守台付近からの雲海と山並み

テンションがやばくなったので、ちょっと降りました。

朝日も昇って来ました

朝日が差し込む竹田城跡の石垣
ガスの残る竹田城跡と朝日

朝日もだいぶ上がってきました。しかし、まだまだガスっていますが。

天守台下 付近から左右を撮影する

天守台下から南千畳方面を望む
南千畳方面
天守台下から三の丸・北千畳方面を望む
三の丸・北千畳方面

個人的には、三の丸・北千畳方面の構図が好きですね

花屋敷の花が満開!?

石積みに囲まれた花屋敷周辺の空間
山城Q
山城Q

この両脇の石積みはなんだろう?登り石積みでもないし。なぜ、ここだけこのような囲む形なんだろうか。かなり大きな空間だし、酒宴などして、酔って落ちないようにとか?珍しいと思います。

花屋敷から天守台方面を

花屋敷から見上げる天守台と石垣

これぞ「日本のマチュピチュ」です。

ガスに包まれた竹田城跡と花屋敷の様子

写真では分かりづらいですが、キリがかなりのスピードで動いています。

が、しかし、

オカシイな~。キリの割に、なんか全体が曇っている。空も曇っている。(後ほど、その理由が分かるのでした)

天空のベンチ 

山城Q
山城Q

個人的に一番のお気に入りポイント

雲海に浮かぶように設置された天空のベンチ

驚きました。(現在は使用できません。)

朝の6時なんですが。。。まさかのデート中!??この幻想的な雰囲気。分かります。最高です。周りがブラインドなので、何時間でも話せる気がします。

雲の中に浮かぶ天空のベンチ周辺の景色

こんな景色を眺めると、ほんと日常を忘れます。これを考えた人は、すごい!

北千畳から天守台方面を撮影

北千畳から望む天守台と石垣列

この辺りの構図も素敵ですね。基本的に、直線美が美しい

大手門 の折れ

大手門周辺の石垣の折れ

もしここが、切り込みハギや打ち込みハギだったら、

「日本のマチュピチュ」

とは言われなかったかもしれません。野面積みだからこそ、良かった。逆に手が入り過ぎると、
山頂の遺跡という雰囲気が壊れてしまう。完成度が高すぎて。

大手門から南千畳方面

大手門側から南千畳方面を見下ろす
高台から眺める南千畳の全景

高いところにありますね。これは、岐阜の苗木城を思い出します。

南千畳に戻ってきました

日が高くなった時間帯の南千畳

ずいぶん陽も上がってきました。

石垣越しに眺める南千畳と山並み

この構図もなかなか。ほんと、日本のマチュピチュです。城なのか遺跡なのか分からなくなりますね。

南千畳の角から見下ろす深い谷

思いっきり角に立ってみました。正直、こわっっ。

この城の概要

兵庫県朝来市和田山町の標高353.7m古城山(虎臥山)山頂に位置する山城跡で、別名「虎臥城」や「天空の城」と呼ばれます。

室町時代に但馬守護・山名宗全が基礎を築き、最後の城主・赤松広秀が大規模に石垣を整備した後、1600年に廃城となりました。

石垣がほぼ完全な形で残る日本屈指の山城遺構で、雲海に浮かぶ幻想的な姿から「日本のマチュピチュ」と称され、国指定史跡・日本100名城に選定されています。

この山城の魅力|3つのポイント

体験価値(ウェルネス)
段郭と石垣が連続する山上部は、歩くほどに場面が切り替わり、滞在時間が伸びやすい構造です。雲海や朝の光が重なると、「同じ場所でも見え方が変わる」感覚が強く出ます。

遺構の固有要素
南千畳の広がりと大規模な野面積み石垣が見どころで、直線的な石垣ラインの量感が際立ちます。天守台周辺まで、石垣の折れや曲輪配置をまとめて観察しやすい城跡です。

景観・地形の固有性
尾根上の曲輪群が段状に連なり、断崖側へ視界が抜けるポイントが多いのが特徴です。雲海が出る条件では、山上の遺跡感がさらに強まります。

地形・地質のポイント

竹田城周辺の地質図(花崗岩帯)
引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

岩質は主に花崗岩から構成されており、尾根・段丘・谷といった地形を利用して築かれています。

地形の見どころとしては、「尾根と断崖が交わる配置」と「山上に広く展開する石垣帯」がセットで確認できる点です。

段丘状の地形上に築かれた竹田城の石垣
段丘の上にある

竹田城は、ピンクの花崗岩層の端にあります。丸山川という川がこの花崗岩層を深く削っており、竹田城は、353mとのこと。似たような立地としては、岐阜の苗木城が近いのかもしれません。

あちらも花崗岩層を川がぶち抜いてますので。

周辺観光・温泉(地域共鳴)

温泉天然温泉かけ流し 和田山乃湯 — 城跡訪問後のクールダウンに組み込みやすい日帰り温泉施設。

グルメ:城下町エリアの但馬牛ランチ — 下山後に座って食事を取りやすい選択肢。

名所:立雲峡(朝来市) — 竹田城跡を遠望できる展望スポット。雲海シーズンは“天空の城”を俯瞰できます。

まとめ

竹田城跡は、アクセスの選択肢(徒歩/バス併用)で負荷を調整でき、初心者でも組み立てやすい山城です。

山上の石垣帯は見どころが密で、段郭を巡るほど景観が切り替わります。印象に残るのは、南千畳と天守台周辺の直線的な石垣ラインでした。

主な出典

  • 朝来市公式サイト「竹田城跡」
  • 産総研 地質調査総合センター「20万分の1日本シームレス地質図V2」
  • 現地案内板・登山案内図(2011年5月当時)

免責

山城Q
山城Q

今回の現地レポートパートは、2011年5月当時のものです。
ご注意下さい。

本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。

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