山城ACTレベル:中級 ★★☆
山城Wレベル:W2 ★★☆

山城ウェルネス
山城ACTレベル:中級 ★★☆
登城口から傾斜のある山道が続き、堀底の昇り降りも含まれます。全体の行程はまとまっており、休みながら進めば無理のない範囲と判断し、中級としました。
山城Wレベル:W2 ★★☆
杉林に囲まれた登城路から二重大堀切、畝状空堀群へと場面が連続して切り替わります。視界は閉じ気味ですが、その分、足元の起伏や土の構成に意識が向きやすく、歩行後も構造を振り返りやすいことからW2としています。
主なルート
登城口・駐車スペース → 二重大堀切 → 田中筑前守の墓 → 中央曲輪 → 右の曲輪・畝状空堀群(往復)
累積標高差と所要時間
累積標高差:未計測 / 所要時間:未計測
アクセス・駐車場
【車】
飛騨清見ICから国道41号・県道経由で国府町方面へ。「廣瀬城跡」登城口付近に駐車スペースがあります。道幅が細くなる区間があるため、事前のルート確認が無難です。
【公共交通】
JR高山本線「飛騨国府駅」からタクシー利用が現実的です。バスは本数が少ないため、事前確認をおすすめします。
現地レポート|ルートと見どころ

現地には縄張図が設置されており、全体の構成を把握しやすくなっています。畝状空堀は露出した斜面側に集中し、U字谷側には設けられていない点が確認できます。

案内に従って進むと、段郭の下を回り込む形で登城路が続きます。
二重大堀切

登り始めて間もなく、二重大堀切が現れます。これはしっかり作られています。ここから城域に入るということがわかります。
田中筑前守の御墓

畝状空堀群


杉林の下で形状が確認しやすく、連続する配置が把握できます。

尾根の周囲を取り囲むように畝状空堀が巡ります。

杉林の陰で形が確認しやすい

中央曲輪



ここに廣瀬城の碑がある
本丸と断定できる資料はありませんが、中央部に碑が置かれています。
右の曲輪へ


段築の高低差があり、尾根の使い分けが分かります。

進むにつれて視界が少し開けます。
二重大堀切と畝状空堀群


短い距離の中に、二重大堀切と畝状空堀を組み合わせた防御線が重なっている様子が確認できます。

急斜面側にも畝状空堀が刻まれています。
この城の概要
廣瀬城(広瀬城)は、岐阜県高山市国府町の山地に築かれた戦国期の山城で、別名「田中城」とも呼ばれ、飛騨地方を代表する土の山城です。
杉林に覆われた尾根上に二重大堀切と畝状空堀群が連続して配置され、急斜面とU字谷を活かした防御構造が特徴で、土塁・空堀の立体構成が明確に残っています。
現在は史跡として整備されており、短めの登城道から畝状空堀群や中央曲輪を巡る散策が可能で、地形と土木技術が融合した「飛騨の土の城」の典型として、静かな没入感を楽しめる山城です。
気づき
近隣の松倉城と対比すると、石垣主体の構成に違いが見えてきます。この地域本来の山城像として、廣瀬城の土の構成を手がかりに考える視点が残ります。
地形・地質のポイント
飛騨高山盆地北東の山地に連なる尾根上に築かれ、谷に囲まれた地形を活かして曲輪と畝状空堀群が配置されています。安定した尾根筋に防御線を刻む構成から、地形条件を踏まえた合理性が理解しやすい城跡です。
この山城の魅力|3つのポイント
① 体験価値(ウェルネス)
杉林の静かな登城道を進み、二重大堀切を越えた地点で場の緊張感が切り替わります。起伏のある尾根歩きが続き、短い行程の中でも遺構に集中しやすい時間が残ります。
② 遺構の固有性
畝状空堀群と二重大堀切が要所に連なり、土の立体構成が明確です。崩れやすい斜面を避けた配置から、地形を読み取った築城意図がうかがえます。
③ 景観・地形の固有性
山裾から伸びる細い尾根の途中に限られた平坦部を確保し、左右を急斜面に挟まれた地形が防御の骨格となっています。二重大堀切と畝状空堀群が密に重なり、杉林に包まれた閉じた景観が印象に残ります。
周辺観光・温泉(地域共鳴)
ひだまりの湯(飛騨高山温泉・日帰り)
高山市街に位置し、城歩き後に立ち寄りやすい施設です。日帰り入浴が可能で、移動動線を組みやすい点が特徴です。
大浴場や露天風呂、休憩設備が整い、行程後の時間を落ち着いて過ごせます。※営業時間・料金は変更される場合があるため、来館前に公式情報をご確認ください。
【歴史・文化】
高山の古い町並みでは、城と城下の距離感を意識しながら歩けます。周辺の文化施設と合わせて、地域の背景を立体的に捉えやすいエリアです。
免責
本記事は、現地での観察メモをもとに整理し、筆者なりの解釈を加えた記録です。史実の正確性を保証するものではありません。また、整備状況・所要時間・交通手段・施設情報等は変更される可能性がありますので、訪問の際は必ず最新情報をご確認ください。






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