基本情報
形態:山城
標高:270m
城の整備:登城道あり
指定:国の史跡・天然記念物「屋島」に含まれる
所要時間:1時間
訪問日:2020年2月
駐車場
屋島スカイウェイを通って、「四国八十八ヶ所霊場 第84番札所 屋島寺」を目指せば大規模駐車場があります。
ここは、「屋嶋城」だけではなく、「屋島寺」や「新屋島水族館」など歴史と宗教とエンターテインメントが楽しめる一大複合施設なのです。
また屋島先端まで歩くことが出来るので、ちょっとしたウォーキングにちょうど良く、アクティビティも楽しめる人気スポットです。
地質 環境
香川県高松市周辺の地質情報に関しては、下記をクリック参照
~参考~
周辺の古代山城
ヤマト王権は、唐と新羅の連合軍に攻め滅ぼされた百済を再興するため、救援軍を朝鮮半島へ派遣しましたが、西暦663年8月、「白村江の戦い」で両国連合軍に大敗しました。詳細は下記をクリック
~参考~
屋嶋城に関しては、平成10年2月に南嶺山上部近くの西南斜面において石積みが発見されたことを契機にして門の復元にまで至ったようです。
城域に入る
復元門
駐車場から歩けば、10分ほどで到着します。
カメラに収まりきらない巨大さ
懸門(けんもん)とは
それにしても大きい。ここの城門は特徴的です。これを「懸門」と言います。詳細は下記をクリック
~参考~ 懸門(けんもん)とは
鬼ノ城や金田城にあります。特に、この屋嶋城と金田城は「日本書紀天智紀記載山城」にも記載があるため、築城年代は同じ頃と考えられます。
甕城(おうじょう)とは
2m差の懸門を抜けても、残念ながら正面は行き止まりであり、地形の流れから
左へ進まざるを得ません。これは日本の中世山城でいうところの「升形門」に相当し、大陸名は甕城(おうじょう)と言います。これは、他では鬼ノ城の東門でみることができます。
~参考~ 鬼ノ城 東門の甕城(おうじょう)~
こうみると、屋嶋城の城門と鬼ノ城の東門は規模は違いますが、共通点が見えてきます。
屋島展望台を望む
この先にある屋島展望台を望遠カメラで見てみました。この崖は、上が安山岩で下は花崗岩となりますので、見えているのは安山岩群ということになるのでしょう。
自然の節理ででしょうか、石積みのように見えます。これは、登ることは不可能ですね。
北嶺まで歩く
屋島は、「北嶺」と「南嶺」と呼ばれる2つの山から構成されています。ちょっと、あの先まで歩いてみます。遠くに見えますが、1時間も掛かりません。
すると、「遊鶴亭」という場所に到着。やばい、ここって、
頭の中が無になる
最高に景色が良いです。ずっと先まで見渡せます。
この景色は、まさに瀬戸内。波を穏やかで素晴らしいところでした。
源平合戦の駒立岩
「屋島」と言えば、「治承・寿永の乱」いわゆる「源平合戦」での「那須与一」の登場シーンが有名でしょう。教科書にも出てくるので、一度、行きたいと思っていました。
駐車場もばっちりあります。
お~これが、あの
「駒立岩」
というやつですか。これも教科書の挿絵に出てくる場合もあります。そして、どこをめがけて矢を放ったのかと思い先を見てみると
え!!!
近くない!?
このブログは、現地に行けば必ず何か発見があるという部分も大事にしておりますが、これもある意味、その考えを実践した感じです。近かったなああ。
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