基本情報
形態:山城
史跡指定:県指定史跡
道の整備:あり
所要時間:約1時間30分
訪問日:2011年4月
駐車場所:こちら
駐車場 アクセス
地質から考えてみる
この辺りの地質を調べてみました。恵那山がキーポイントとなっております。大きく3つのグループに分けることが出来ます。
1.美濃堆積群
2.濃飛流紋岩
3.花崗岩
です。そのうち、この岩村城周辺は、濃飛流紋岩層から花崗岩に切り替わる境の城ということになります。
流紋岩と花崗岩の違いとしては、流紋岩は火山岩に分類され、地表でマグマが急速に冷え固まって出来た岩石です。一方、花崗岩は深成岩に分類され、地下深部でマグマがゆっくりと冷え固まって出来た岩石です。
どちらかというと、流紋岩の方が密度が高く風化しづらい面があり、花崗岩の方は風化しやすく「マサ」と呼ばれる砂状になったりしますが、見栄え的には、花崗岩が美しいですね。
麓にあった見事な「なまこ壁」
城域に入る
登城口
さて、ここが登城口。なんせ「日本三大山城」というぐらいなので、覚悟をもってやってきました。
基本的に、下から上がるというのを基本としているので、「どれぐらい時間が掛かるかなあ」と思いながら、登ることに。
道は、整備されており、体力次第でドンドン登ることができます。
三重櫓付近
途中、続く石垣群。かなりの居住性が確認できます。これを見ると、疲れなど吹き飛ぶ。
大手門
大手道。両方に石垣を積んだものです。
この城には、いくつも井戸があります。霧ヶ井戸。何やら由来もあります。
このあたりまで来ると、高石垣が迎えてくれる。菱櫓。高い。
名所 六段壁(電柱付き)の高石垣
ここ、みどころにゃん!!
これか~。六段壁(電柱付き)。なるほど~、これは、意図的に六段にしたのだろうか。石川県の七尾城の馬場らへんにも何段かの石垣がありますが、あちらは技術的に積み上げられなかったとか。こちらもそうでしょうか。
にしても、見事な打ち込みハギ。角が下を向いて積み上げているので、江戸時代頃でしょうか。
石垣の頂上から、下を覗くと、見事に角が並んでいます。素晴らしい。う~~ん、意図的に六段にしたような気もします。それにしても綺麗です。こういう整然ととか大好き。隣の菱櫓との対比も面白いかも。
3つの石垣積み方が見て取れる埋門
ここ、見どころにゃん!!
ここ、左は野面積み。正面は切り込みハギ。右は打ち込みハギ。それぞれに造られた時代とか修復された時代が違うのでしょう。
出丸は駐車場でした
今回、一番驚いたのが、この駐車場の存在。日本三大山城というので、登城手段が徒歩しかないと思い込んでいました。しかし、「なんかやたら、車が上がってくる音がするなあ」と裏の出丸跡を覗くと。。。
「え!そうなん!」
「こっちは、はぁはぁ(*´Д`)いいながら登ってきたんですけど!!」
ここに登るの、結構体力を使ったので「なんだかな~。」という感じながら、下城しました。有名な六段壁も見れたし、ま、良いか!
- 標高約721mの日本最高地に築かれた山城 日本三大山城のひとつ
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